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2019年05月07日03:17

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book『「平成」の子育てはなぜ難しかったのか。』(岡崎勝)

岡崎勝著『「平成」の子育てはなぜ難しかったのか。』(ジャパンマシニスト社)を読んだ。岡崎さんは小学校教員で、現場感覚を基本にして、現在の教育事象を論理的に解明し、アクチュアルでかつ根源的にとらえた教育論を書いてこられた方で、私はこれまでその著書を愛読してきた。この本は、「昭和ー平成の学校教育をふり返ってみると」で1960年代から2018年までの教育を総括的に整理する。論理的であるとともに非常に分かりやすい文章で、教育と学校を子ども・教師・親の目線でとらえかえした教育論で、その文章にはいつもながら感嘆する。本の後半は、藤田英典(教育学者)との討論、石川憲彦(児童精神神経科医)との討論、貴戸理恵(社会学者)のロスジェネ世代の実感からとら返した教育論、橋本健二(社会学者)の階級社会論と子どもの教育へのその影響と充実した展開となっている。なおこの本は、岡崎さんが編集人の教育雑誌「おそい・はやい・ひくい・たかい」の第102号にあたる。教育に関心のある人へのおすすめの本です。
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