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2019年03月27日13:57

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book『本で床は抜けるのか』(西牟田靖)

西牟田靖著『本で床は抜けるのか』(中公文庫)を読んだ。この本は友人が送ってくれた「通信」に紹介があったので、アマゾンで注文した。著者はノンフィクション作家で国境の島々をテーマにした作品で知られ、私も何冊か持っている。著者の集めた本で床が抜けそうになったことがきっかけで、その対処方法を考えるために、著者は本の愛蔵家を訪ね、本の整理・処分をどうしているか尋ねて回るドキュメントだった。ここに紹介される例で、評論家の草森紳一、作家の井上ひさし、その他様々な愛書家の話(その死後、蔵書がどうなったかも含めて)が続き、大変おもしろかった。著者の最終決断は本の電子化であった。また収蔵する膨大な本が原因でお連れ合いと離婚、娘さんとも別れることになり、哀切な話で終わる。私がこの本に興味を持ったのは、昨年の大阪北部地震で仕事部屋が破壊され、友人たちの応援を得て雑誌、資料類の処分を終わって、床が傾いている事に気づいたことにある。仕事部屋の雑誌・資料を整理した次の課題は増殖してきた本の処分をどうするかである。(私の場合、本の電子化は考えられない。)本を処分・整理して(なんとか背表紙の見える状態にしたい)、床の工事をすることが次の課題だ。その準備に時間がかかるから、床の工事は来年になるだろうと予想している。
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