蒼蒼である。元いた所の所属に還る。御使が空を渡って行く。【観音様】 K君の話。ある観音様の像があり、その裏が鬱蒼とした竹林となっている。其処で頭を下げて祈ると、頭の痛い時、肩の重い時等、痛みがすっと消える。以上、本日の怪談である。うーむ。
ウィコさんの頭を撫でます。ウィコさんの背中を撫でます。何よりも柔らかく優しい滑らかな感触。鈴の音のような声を何度も思い出します。初めて会ってからの時間を話してお礼を言います。自分の考えの無さを、至らなさを何度も詫びます。少し笑ってくれたよう
帰山である。ただ望洋として座る。重き物あり、ゆっくりと染み渡り、噛み締める。【夜明け前】 K君の話。何かの折に、明け方の海辺の道を歩いていた。その時、海から夜空に向かい真っ直ぐ登る、白く光る何かを見た。気高い何かが、昇天した、という印象だった
ご飯が遅めで心配してるチョビ子さん。はい、寝坊しました。今準備しますね。頭を撫でて支度します。着いてきて応援してくれました。
腐陣である。空を眺めて肩を落とす。様々な誤った選択。【後悔】 K君の話。山に行く途中の野道で、真っ黒な影のようなモノが突っ立っていた。不思議と近くに行ってから気がついたので引き返すタイミングを失い通り過ぎた。反省しているような、後悔しているよ
玄関に溜まるイティさんとチョビ子さん。そんなに涼しくは無いと思いますがここが何故良いのか。頭を撫でます。ゆっくりと退いてもらって内戸を閉めて出掛けます。
寒霞である。空に藍が染みて重なり夜となる。現れた空気が昔の罪悪感を運んでくる。【目の端の人】 K君の話。部屋に1人でいるのに、視界の隅を誰かが通り過ぎる。これは、よくある事であまり気にしない。具体的に人の匂いがする時があって、そういうのはやば
玄関で待ち構えるイティさん。行って来るね、と声を掛けます。頭を撫でるとするっと中に入って行きました。賢いイティさん。
飛来である。徐々に空が暗くなり闇となる。それを眺め、確かめる。【鳥の鳴き声】 K君の話。深夜に、クェッ!と鳥の鳴き声、のような声が聞こえた。二回ほど。どう考えてもすぐ側の箪笥の中からだった。以上、本日の怪談である。うーむ。
間際までお見送りしてくれるチョビ子さん。何か言いたそう。座って頭を撫でます。何となく玄関だと興奮するチョビ子さん。いっぱいお話しして中へ入って行きました。
間際までお見送りしてくれるチョビ子さん。何か言いたそう。座って頭を撫でます。何となく玄関だと興奮するチョビ子さん。いっぱいお話しして中へ入って行きました。
癇癪である。ジリジリと弾け飛んでくる熱気。常に引き金に手を掛けている。【工場の窓】 K君の話。少し前に閉鎖された小さな工場がある。その前を通るとたくさん並んだガラス戸に人の顔が映っては消え映っては消えするのが見える時がある。なんとなく知った顔
チョビ子さんは朝の寛ぎ。ふかふかしてます。声をかけてから背中を撫でます。突然やると本気の蹴りが。大丈夫だったようです。
夕闇である。5分前に間違いに気がつく。明日に先延ばす。【墓待ち】 K君の話。墓場の入り口の側にある石に腰掛けて、入っていく人の顔をそれぞれ覗き込んでいる老人。毎年見かける。待ち人は来たのだろうか、といつも気になる。以上、本日の怪談である。うー
玄関先で待ち構えるイティさん。少しおとぼけ顔ですね。頭を撫でます。何やら文句を呟いて中へ入って行きました。行ってきます。
漆黒である。ありもしなかった懐かしいことばかり思い出す。私の脳は溶け出して何やらいろんなものと混ざるのだ。【花火】 K君の話。ある夕方。通りかかった庭で花火の用意をしている家族を見る。知っている家、知っている家族。後ろの方には昨年、そして数年
薄明である。寝転んでやって来るのを待つ。いつの間にかすぐそばに迫る。【話し声】 K君の話。話し声が聞こえる夜。隣の部屋くらいのところから壁一枚隔てて話し合う男女の声。テレビは消えているし、どこかしら家の中からラジオか何かのように。なるべく聞き
薄氷である。裸足で歩く。ゆっくりと薄暗く。【雨の朝】 K君の話。雨の朝。家の中で聞く雨音が、途中で急に止んだり途切れて聞こえる事がある。もう少し詳しく言うと、屋根を叩く音は上から聞こえるが、窓の方から聞こえる音がそのように消える。まるで自分の
今日は棚の上に居るイティさん。順調に寛いでます。行ってくるねー手を撫でました。柔らかく押してくれました。行ってきますー
陽光である。私ばかりが目をぎょろぎょろさせ。私ばかりが腹を空かせている。【丘にて】 K君の話。海の一望できる丘がある。一度、其処に立ち、海を眺めて振り返るとすぐ真後ろに女の人が立っていた。ふくよかな中年の女性でとても顔色が白かった。吃驚して後
玄関に溜まるイティさんとチョビ子さん。そんなに涼しくは無いと思いますがここが何故良いのか。頭を撫でます。ゆっくりと退いてもらって内戸を閉めて出掛けます。
過剰である。どばどはと何かがひっきりなしに溢れてくる。そんなイメージに取り憑かれる。【足音と柏手】 K君の話。家で時々起こる不思議なこと。2階に居ると誰も居ない部屋からどたどたと走り回る音が聞こえる。すると、一階から、パン!と柏手を打つような
玄関前に溜まるイティさんとチョビ子さん。最近の定番の場所ですね。両方の頭を撫でます。柔らかでした。行ってきますね。
緑懊である。病んでいる車。沈みかかっている余地。【三度】 K君の話。深夜の帰り道で、誰もいないのに肩を叩かれた。三度も。心当たりを考えながら歩く。結局分からなかった。以上、本日の怪談である。うーむ。
玄関先を守るイティさん。何故か朝はこの辺に溜まりますね。話しかけると振り返って三和土に降ります。しゃがんで頭を撫でます。ごしごしと頭を足に擦り付けて、ひと鳴きして中に駆けて行きました。
炎魔である。鼓動がおさまらない。暫し座ってその場の音を聴く。【空き家にて】 K君の話。以前、友人がある近所の空き家に入り込んで怪我したことがある。民家の廃墟でもう直ぐ崩れてしまいそうな建物だった。ひとしきり回って帰ろうとしたところ、すぐ近くの