怪炎である。痛みの日常に気が付く。光が蛇のように絡みつき頭痛が始まる。【自転車】 Sさんの話。お祭りの日の夜だったと思う。喧騒を離れて農道を1人歩いていた。後ろから何か近づく音がした。見ると誰も乗っていない自転車が、自分を追い抜いて走り去って
瑣末である。時間がどうにもならない。掴まえても指の間からすり抜けていく。【立ちくらみ】 Sさんの話。とある日曜日の午後。立った瞬間に立ちくらみをして目を抑える。耳がキーンと鳴り、下の方からゲラゲラと嗤う声。昨日、友人に付き合って神社仏閣などた
黒波である。為せぬままに時間が過ぎる。向こうのほうでもそうなんだろうか。【点のような】 Sさんの話。或る夜、目が覚めてしまった。取り敢えず真っ暗な天井を眺めた。白っぽい点のようなものが二つ見えた。灯りという感じでもない。あれは何だろう。すると
古窓である。違和感を感じて振り返る。着くまでに、何十回とそうした。【旧車】 Sさんの話。近くの畑の脇に庭の広い家がある。古い家では無いが、所謂、旧車が幾つも庭に駐車させている。奥に屋根付きのガレージもあるようだが、大体表に飾るように置いてある
照夜である。煙の柱が幾つも。肩を落として秋の野を跨ぐ。【深夜の足音】 Sさんの話。深夜の事。どたどたと天井の方から足音。続いて、とてとてと子供のような足音。大体北の方に向かって駆け抜けていく。何処に行こうとしてるのだろう、と時々思う。以上、本
寒そうなイティさん。昨日から今朝にかけて寒かったですからね。頭を撫でます。文句鳴き。なるべくあったかくします。
寒そうなイティさん。昨日から今朝にかけて寒かったですからね。頭を撫でます。文句鳴き。なるべくあったかくします。
不整である。埃っぽい街。湿ったようなベルの音が追いかけてくる。【炎】 Sさんの話。隣町を1人で深夜歩いていた時のこと。街中の何処かの小学校の前を通った。校庭も校舎も真っ暗だったが、何となく眺めていると、唐突に、校庭の真ん中で大きな炎が、ぽわっ
ホカペの上でまるまるチョビ子さん。声をかけてから頭を撫でます。薄く目を開けて反応しました。おやすみなさい。
虚無である。水が流れている音を聞く。ずっと、ただ聞く。【手形】 Sさんの話。風が吹く夜。ばたばたとと窓が鳴り、家が軋む。翌朝、窓にたくさんの手形のような跡が見つかる。大きい手や小さい手、様々ある。以上、本日の怪談である。うーむ。
お布団で伸び伸びするイティさん。頭を撫でます。断って隣に寝転びます。すぐに胸の上に来ました。背中を撫でます。
お布団で伸び伸びするイティさん。頭を撫でます。断って隣に寝転びます。すぐに胸の上に来ました。背中を撫でます。
太陽である。不協和音が降り注がれる。空気が軋む音。【花傘】 Sさんの話。友人宅に花傘が壁に飾ってあった。何処ぞの地方で買ってきたものらしいが、詳細は忘れた。造花の赤い花が付いていた。その友人宅に泊まると、夜トイレに行くときに、その花傘の飾って
最近喋るチョビ子さん。頭を撫でます。喋らせたくてうずうずしてるのを悟ってるからか、警戒してますね。気長に、狙います。もう一度撫でます。
風塵である。暖かく締め付ける夜。惚けるように熱に浮かされる。【雨の夜のこと】 Sさんの話。雨の夜だった。深夜に呼び鈴が鳴る。窓からこっそり確認するが誰も居ない。連打される呼び鈴が、ひとりでに凹むように動くのがわかる。父が起きて玄関を開ける頃に
玄関で隠れ待つイティさん。頭を撫でます。ご挨拶の嫌がり声。ご飯もぱくぱく食べてましたね。あとはのんびりしててください。
玄関で隠れ待つイティさん。頭を撫でます。ご挨拶の嫌がり声。ご飯もぱくぱく食べてましたね。あとはのんびりしててください。
疾風である。塗り替えられる事に抗う。ただ、抗う。【遠い親戚】 Sさんの話。知らない人が間口に立ってこちらを見る。如何にも古めかしそうな服装をしている。話をしてはいけない、と言われている。その家では、そうしたことが起きるので、初めて家に入る人に
お見送りしたいがご飯も気になるチョビ子さん。玄関に向かうとやってきました。頭を撫でます。また、ご飯の元へと。行ってきますね。
曲獣である。皆、少しずつ俯いている。置物のように。【雪の日】 Sさんの話。雪が降り始めた日。主に山の遠くの方から嬉しそうなな大勢の笑い声が聴こえる。子どもの声がたくさん混じっている。以上、本日の怪談である。うーむ。
誘水である。気が付いていないだけで実はカチカチに凍っているのかもしれない。全ておもちゃのように見える。【踏切と白い手】 Sさんの話。集落の外れの方に踏み切りがある。夜に踏切が鳴る時、遮断機が降りた後に向こうを見ると、白い手がこちらに向かって振