橙眼である。もう追いかけはしない。誰の事も無関係に、ただ存在するものとして扱う。【歪な岩】 K君の話。近くの山を散策していた時のこと。最初は気球が浮いているのかと思った。それにしては丸さが歪だし、ゴンドラも付いていない。歪で巨大な岩が浮いてい
器用に寝るチョビ子さん。無理にそこで無くても、、、でも気に入ってる場所らしいです。頭を撫でます。今日もふかふか。
器用に寝るチョビ子さん。無理にそこで無くても、、、でも気に入ってる場所らしいです。頭を撫でます。今日もふかふか。
眩惑である。針が刺す。幾千もの針が。【水場】 K君の話。以前墓参りに行った時のこと。花生けに水をと、入り口側にある水場に向かった。水道は剥き出しに地面から出ていて、地面の排水溝にそのまま流れるようになっている。誰も居ないのに、ざあざあと水が出
ほかほかの上でしんなり寝そべるイティさん。頭を撫でます。お膝の上が大好きで昨夜も張り切ってました。何度でも来る猫さんです。行ってきますね。
妖翠である。空に立ち見下ろす人を見る。表情からは何も読み取れず。悲しくも見え、虚しくにも見え。【玄関で】 K君の話。とある友人の家。玄関を開けて中に入る時に見えない手に足首を掴まれる感触がある。見ても何も居ないし、それで転ぶこともないのだが、
にこにこ見送るチョビ子さん。なかなかご機嫌な朝。頭を撫でます。ふかふかしてますね。そろそろ抜け替わるかな。
過剰である。星が降るように灰が降る。遠い国から舞ってきた灰が。【居る人】 K君の話。出掛けて、忘れ物に気がついて戻った。鍵を開ける瞬間、家の中から知らない声が聞こえた。軽く呆れたように笑う男の声だった。家の中には誰も居ない。釈然としないまま、
ぼんやり座るチョビ子さん。ちょっと眠そうですね。頭を撫でます。ほかほか。日中の気温も少しずつ下がってきました。行ってきますね。
漂泊である。形にならない。淀んだ空気を向こうへ追い遣る。【笑い声】 K君の話。子供の頃、親戚にとても明るくてけたたましく笑うおばさんがいた。特に可愛がってもらった覚えはないが、楽しい人だな、と思っていた。彼女は自分が中学生になる前に亡くなった
チョビ子さんはパクパク食べています。ホッとしますね。お家に来たばかりの頃を思い出します。背中を撫でます。お顔を上げてこちらを見てひと鳴き。
泡沫である。誰も気が付かないが心に刃を。止まぬ雨にしとどに濡れながら。【棒立ち】 K君の話。深夜に歩道橋の上にずらりと並んだ人を見ることがある。ほとんどシルエットで顔立ちはよくわからない。ただ、みな棒立ちになっていて、異様である。以上、本日の
お出掛けしようとすると睨むイティさん。最近はお出掛けチェックが厳しいですね。横に座って頭を撫でます。いっぱい、いっぱい撫でてから出掛けます。
灰眉である。果てしなく求められる。それは感謝と謝意と愛しみ。【柱】 K君の話。ある特定の墓地だが、時々、墓参りに行くことがある。夏、お盆の頃に行くと、墓地のいくつかの場所で、地面から青白い炎を吹いている柱のようなものを見る。他の人には見えず、
今日は二階から見送ってくれるぽいイティさん。頭を撫でて降りると降りてきました。三和土に腰掛けて、少しお話ししました。行ってきますね。
黒森である。星はどこかに消え、空は寒々しい。ゆさゆさと体を揺すり、死出の旅を樹々が囃し立てている。【坂道】 K君の話。友人の家に行った帰り道。坂道を下って歩いていると、大勢が走って来る音が上から聞こえた。音だけが自分の脇を通って、下の方に駆け
チョビ子さん。何やらイティさんに詰められているような。何でしょう?揉めているわけではないですが朝の会議か打ち合わせのように見えます。頭を撫でます。どちらもほかほかしてました。
虚心である。黒い沁みがあちこちに見える。捉え所のない距離感。【山際の道】 K君の話。山際の道を歩いていて、その場所を通ると不特定多数の人のぶつぶつと話しているような声が耳に入る。大きな荒地を跨いだ向こうに墓地がある場所である。以上、本日の怪談
チョビ子さん。本日は朝からうろうろしてました。胸の上にも乗ってきて、背中を撫でます。出掛ける時はひょっこりと二階からお見送り。行ってきますね。
狂想である。集まってくる断片。少しばかり苛つく。【針金】 K君の話。山際の道を歩いていた時のこと。ふと通りかかった廃屋を覗く。酷く痩せ細った人のような何かが歩いていた。すぐにその場を離れる。覗いたことを後悔した。以上、本日の怪談である。うーむ
チョビ子さんに、出掛けてくるねーと声をかけます。ウンと頷いた様な。ほかほか頭を撫でます。2階からゴワゴワタオルでお見送り。
黒層である。無為な時間が溜まっているのだろうか。それとも見たことの無い明日か。【鳥のような何か】 K君の話。ある日のこと。窓を開けると何か飛び込んできた。鳥のような何か。でも、それきり静かで部屋をいくら探しても何も居ないし、何処かから出て行っ
チョビ子さん。長い手足を伸ばして寛いでます。頭を撫でます。ほかほかしてますね。のんびり今日は過ごします。
単調である。モノクロームの朝日が上り白けた光を放つ。明日はまた、ひとつづつ。【白い筋】 K君の話。明け方、目が覚めた。トイレに行き、ついでに窓から空を眺める。何か雲とは違う、白い筋のようなものがうねうねと動き回っていた。空にそれが幾つもある。
見かけないなと思ったら、脇の椅子ですやすやしているイティさん。時々お膝の上に来てましたね。背中を撫でます。おやすみなさい。
見かけないなと思ったら、脇の椅子ですやすやしているイティさん。時々お膝の上に来てましたね。背中を撫でます。おやすみなさい。
徘徊である。虚しい虚しい。そんなこだまが聞こえてくる。【破れ傘】 K君の話。土砂降りの日。海に向かう路地に、ずたずたに破れたビニール傘をさす、ずぶ濡れの女性が歩いているのが見えた。とてものろのろ歩いているが、追い越す気にならない。回り道しよう
2階の中だと少し暑そうなイティさん。頭を撫でます。うろうろしに行きましたが、出掛ける間際に戻って来ました。お見送りありがとうねー。
阿難である。モザイクの夜が更にジグザグに。叫喚の旅は続く。【天井裏】 K君の話。昔、子供の頃、天井裏がどうなっているのか気になって、天井板を開けて覗いた事がある。その時、人がいるのが見えてすぐに閉めて逃げた。そんな記憶がある。以上、本日の怪談
お座りしてお見送りするイティさん。頭を背中を撫でます。降りていくと追いかけてきて玄関まで見送ってくれました。賢いねーとまた撫でます。