卑近である。目の前のものを受け入れていく痛み。何処まで続くのだろう。【冷手】 Hさんの話。両親の部屋が、少し苦手だ。炬燵があり、昔は其処でテレビを見ながらうたた寝などしたが、いつもとても冷たい手に、手首や足首を掴まれて、ヒヤッとして目が覚める
ご飯のところにジャンプしようと間をとるチョビ子さん。上手く飛んで華麗に着地。ただ、少し驚かせた様で、お姉さんたちに怒られてました。あらあら。ご飯のお皿を前に置き直して、頭を撫でます。
低熱である。綻びも無視できない。それなのにどんどんと寒くなる。【廃れかけた記憶】 Hさんの話。朝、玄関の前に濡れた様な足跡がたくさん付いている、そんな時期が子供の頃あった。少し生臭い。呼び名は忘れてしまったが、この辺りでは時々そういうことがあ
ぴたりとひっつくイティさん。ここで様子を見て気分が乗ってきたらお布団のおねだりですね。今日はお家に居たのでみんな交代で寄ってきます。背中を撫でます。
粘血である。ちりちりと痛みが襲って来る。忘れていたのに。【2コール】 Hさんの話。早朝に、家の電話が鳴る。2回鳴ると切れた。あとで番号を見ると、祖父の実家。実家の方で何か法事が近づくと、時々こういうことがある。以上、本日の怪談である。うーむ。
お見送りでぬりぬりと戸口に体を擦り付けるチョビ子さん。律儀にお見送りありがとう。近寄ってきた頭を撫でます。模様の前髪を指でなぞると目を閉じて気持ち良さそうでした。
お見送りでぬりぬりと戸口に体を擦り付けるチョビ子さん。律儀にお見送りありがとう。近寄ってきた頭を撫でます。模様の前髪を指でなぞると目を閉じて気持ち良さそうでした。
薄光である。連れて行かれる先は。少しだけ読めている。だが口にはしない。【読書】 Hさんの話。夏休みの学校の図書館で。中学生で、その時は多分自分しか居なかった。1番隅の大きな木机の上に半分あたりが開いた本が載っていて、風もないのに、ゆっくりと1ペ
曇った朝なのにわくわく顔のイティさん。背中に乗る気満々です。近くに行くと掛け声の不満鳴きと共に着地。背中を撫でます。
遥痛である。既に誰もここには居ない。そんな部屋を見て、また来ようと考える。【寒い夜に】 Hさんの話。時々。冬の寒い夜など、窓ガラスに映り込む女性がいる。妙齢で、なかなかの美人。但し、見かけるのは年に数回ていどである。目が合ったことはない。向こ
日向ぼっこしながら不機嫌顔のイティさん。でも多分見かけだけ。眩しいからで多分そんなに不機嫌ではなさそうです。近寄るとお腹を見せて転がりました。お腹を撫でます。
虚飾である。泡沫の時間が終わる。次の泡沫を待つ。【達磨】 Hさんの話。息苦しさで目が覚める。胸の上に何か乗っかっていた。真っ黒で詳細はよく分からないが、達磨のようなシルエット。細かい部分を分かりたくなくて目を閉じた。それは動かずにずっと乗っか
何やらお腹が空いたと騒ぐウィコさんとイティさん。何だろ珍しい。吐いちゃったのかな。まあたまにはいいかと、ちょっと豪華なカリカリを。そう、『シ』のつくやつ。カラカラと落とした音を聞きつけてチョビ子さんも参入。みんなの背中を撫でます。
過去である。逃げられず。何処までも追いかけて来る。【地蔵堂】 Hさんの話。1番困るのは嘔吐感だ。その場所に来るといつも感じる。気のせいとかいうレベルではなく、強く。お寺の坂道の近くにある地蔵堂の前。以上、本日の怪談である。うーむ。
天窓に呼びかけると現れるチョビ子さん。なになに、と気にしています。特に何か面白いことがあるわけでわないですが、どすんと飛び降りてやって来ました。頭とか色々撫でます。
鈍痛である。頭の中で血が爆発している。粘り気のある血が。【顔】 Hさんの話。近所の家の外壁の染みが、顔に見える。だいぶ前に亡くなったその家のお婆さんに似ている。笑って見える日もあれば、怒って見える日もあるという。以上、本日の怪談である。うーむ
イティさん。狙いを定めてる危険な目付きです。案の定、文句鳴きしながら肩に飛び乗ってきました。丸まった背中の天辺を撫でます。ぐるぐる言ってます。
闇床である。激しい山脈を越える。この先に休息地などない。【川の声】 Hさんの話。昨日の雨で水かさが増した川。時々、何処からか、子供の『助けて!』という声が聞こえる。ずっと前からだ。いつも同じ声。聞くたびにいたたまれない気持ちになる。以上、本日
窓際堪能中のチョビ子さん。閉めると、えーってお顔でこちらを見ます。ごめんねー、また開けるねーと、頭を撫でます。次なる興味を探して何処かに行きました。
開闢である。空が開いてみんな吸い込まれて死ぬ。そんな想像を日に何回もする。【窓際の席で】 Hさんの話。小学校の頃は、窓際の席の時によく見た。校庭の上を、子供の影だけが走り去っていく。何処へ急いでいるのだろう、いつもそんなことを考えた。以上、本
おや、と首を傾げるイティさん。頭を撫でたらほかほかしてました。背中に飛びつきよじよじと登ります。背中を撫でて少し家の中をお散歩。
死活である。今日も忘れていた。明日も忘れていそうな気がする。【洞】 Hさんの話。子供の頃に一度だけあったこと。遠足で、少し遠くの山に行った。見知らぬ峠道を皆で登っている時、傍に見る山肌の木の洞から、土か炭で汚れたような顔がこちらを見ていた。途
見張るチョビコさん。最近はあそこが好きですね。胸に乗ってるウィコさんを羨ましそうに見てます。ウィコさんが降りてどこかに行くといそいそと降りてやってきました。胸の上に立ちます。背中を撫でます。
怪神である。怒りが抱えきれない。愚かさが零れ落ちていく。【訪問】 Hさんの話。陽光の柔らかな日曜の午後だった。こんにちは、と玄関で声があり、行くと知らない老婦人が立っていた。懐かしそうな顔でにこやかに笑っている。そして、そのまま瞬時に溶けるよ
朝の方なら散歩を楽しむイティさん。なかなか離れません。鴨居のキラキラじゃらしに釘付けです。近寄ると肩に爪が食い込みますね。背中を撫でます。ぐるぐる言ってました。
朝の方なら散歩を楽しむイティさん。なかなか離れません。鴨居のキラキラじゃらしに釘付けです。近寄ると肩に爪が食い込みますね。背中を撫でます。ぐるぐる言ってました。
乾坤である。靴の音ばかり聞こえる。ばらばらと雨のように。【短い悲鳴】 Hさんの話。本当にたまにだが、夜中に短い女性の悲鳴が聞こえることがある。結構はっきりと、大きな声である。締め切った、誰も居ない仏間から。以上、本日の怪談である。うーむ。
牙をしまい忘れたウィコさん。洗濯物を干しているのに付き合ってくれます。時々見るとこちらを向いて鳴きます。その都度しゃがんで頭を撫でます。
蓬鳥である。夜の波は非情。皮ばかりになる夢。【褪せた人】 Hさんの話。この辺りだとあまり街灯は立っていない。よく事故が起きる辺りには少し立っている。夜にその辺りを通ると、街灯の下を行き来している人を、遠目に見ることがあるどの人も見たことがない
天袋が流行り始めたチョビ子さん。なかなか気に入った様子。降りてきたので頭を撫でます。上の方が暖かいらしい。