海洋である。言葉と埃の海に沈んでいく。ただ、ノートのことばかり考える、【苦手な場所】 Sさんの話。苦手な場所の一つ。お寺に向かう途中の坂の途中にある墓地の前あたり。丸めた紙のようにくしゃくしゃになったお婆さんが佇んでいる。何も言わないし反応も
窓の外を熱心に見るチョビ子さん。朝ごはんは今ひとつだったようでごめんなさい。頭を撫でます。うっかり前から撫でたのでさくっとパンチを頂きました。
南華である。綻びを気にせず。溶けた毒に手を浸す。【窓のお婆さん】 Sさんの話。事故で亡くなった同級生の家について。一昨年に亡くなった。二階の小窓からいつも顔を見せて笑っているお婆さんが見えた。窓のことは話さずに、聞いたが年配の家族は居ないとの
朝から動きの激しいイティさん。お膝から降りようとしませんね。不思議な盛り上がり方をしています。頭を撫でます。もう少しこうしてましょうか。
忘却である。あっさりと心から消える。そんな重みなど実は無いのだ。【その家】 Sさんの話。子供の頃に時々あった。気がつくとその家の玄関前に立ち、ドアを開けようとしている。鍵がかかっていて開かない。そこは近所にある空き家だった。廃墟の類では無いが
泡沫である。そんなことの繰り返し。しかしそこにこそ住まう。【突き当たり】 Sさんの話。廊下の突き当たりの暗がりに人影が見えて、見えた瞬間に、すっと歩いていなくなる。通っていた中学校ではよくそんなものを見た。以上、本日の怪談である。うーむ。
夜中に文句を言いに来たイティさん。夜更かししてるなら遊んで!と言いたそう。いろいろ遊んで結局布団に潜っていきました。頭を撫でます。
足踏である。ゆっくりと回す。皆、夜更かし。【影の家】 Sさんの話。影と言えば、ある友人宅は、外見はそうでもないのだが、中に入るととても暗い印象があった。灯りは点いているのだが、暗がりにいるような心持ちになる。そして家の壁等に動き回る人影をいつ
取り敢えず炬燵、のイティさん。穏やかな朝です。お腹は空いているようで挨拶すると出て来ました。頭を撫でます。手をぺろぺろと。
暗室である。起き上がれず足踏みもできない。後1日の延命を考える。【水の森】 Sさんの話。1人で山登りをした時のこと。初夏だったが酷い豪雨となった。森の中を歩いたが水が木を伝わって滴り落ち暖かな地面を叩き、水煙で視界も悪い。その中を彷徨いている影
虫怒である。納めるところへ納める。風が吹き身体は千々に空に舞う。【火の粉】 Sさんの話。山際の夜道を歩いていた時のこと。ふわっと焦げたような匂いがして見ると、火の粉のようなものが宙空を舞っていた。それは、脇の木下で人の顔を形作った。彫りの深い
高いところで不満げなチョビ子さん。呼んだら降りて来ました。胸の上に乗って得意げです。ふかふかしている背中を撫でます。足を上手に畳んで胸の上に箱座り。
夜箱である。伏せ目がちに風を避けて誰もが歩いている。この先にある大きな穴に向かって。【公民館の裏】 Sさんの話。公民館に行く時は、入り口を入る前に建物の裏手の方がいつも気になった。わざわざ行ったりはしないが、首を曲げて確認はいつもした。いつも
イティさんはホカペの上で待機中。時々お膝の上に乗って来ます。取り敢えず落ち着いている様子。頭を撫でます。少し眠そうですね。
衰退である。風の音に慄く。頭を下げて留まる。【曲がり角】 Sさんの話。近所を歩いていて、その場所に差し掛かると少しの絶望を感じる。角を曲がったあたりで気味の悪い女の人が立っていて、此方を意味ありげに見ている事が、時々あるからだ。近所に住んでい
フリースの上で暴れるイティさん。興奮しているわけではないのですが盛り上がっているようです。引っ掛けどころの多い冬の服は楽しいぽい。頭を撫でます。定番の文句鳴き。
飽和である。何かが満ちて弾けた。そんな始まりを感じる。【吹き下ろし】 Sさんの話。家族の都合でこの町に来た。町外れで山も近い。夜になると山の方から来る風に、大勢が叫んでいるような声が混じっているように聞こえる。だから何となくいつも寂しい夜に感
罰痛である。ひとしきり周りを見る。やはり、誰もそこには立っていない【静かな夜】 K君の話。静かな夜に目が覚める。誰かが自分を呼んだ。耳を澄ませるが、聞こえない。実感だけがあり、何となく眠れない。以上、本日の怪談である。うーむ。
少し炬燵を整えました。するとお二方ともやって来ました。いい感じですね。頭を撫でます。のんびりしててくださいね。
享楽である。水底のように静かな牢獄。こうして耐えている。【行き止まりの道】 K君の話。行き止まりとなっている道がある。奥の方へ行くと、いつもがやがやとした音が聞こえる。湿ったぼそぼそとした声。以上、本日の怪談である。うーむ。