春扉である。押し寄せてくる水気。そんなふうになるとは知らなかった。【悲鳴】 Hさんの話。川の方へ抜けていく農道を歩いていた。きゃっという短い悲鳴が近くで聞こえる。この道を1人で通るとよく聞くけど何なんだろう。そんなことを考えた。以上、本日の怪
明夜である。春には都市が滅びる夢を見る。瑞々しい時間はいつ過ぎ去ったのか。【渇き】 Hさんの話。とても喉が渇いて目が覚めた。すぐに起き上がり、冷蔵庫の水を飲む。砂漠か、荒地のようなところで、ずっと水を渇望する夢だった。年に1回か2回、不定期に
ご飯の後のイティさん。ひとまず満足頂けたようです。頭を撫でます。小さく文句鳴きして、お布団の方へ。近くで工事をしているので潜るつもりかな。行ってきますね。
明夜である。春には都市が滅びる夢を見る。瑞々しい時間はいつ過ぎ去ったのか。【蛇】 Hさんの話。夏の終わりに近所の石垣に、1匹の蛇を見つけた。首を上げて此方を悠然と見ている。近くに寄らないようにして、通り過ぎた。暫く歩いてから気がついたが、蛇の
橋掛である。向こう側は見えず渡っていく。気がついた時にはもう遅い。【雨の午後】 Hさんの話。雨の日の午後だった。窓からふと外を見た時、激しく降る雨の中で人が浮かんで立っていた。2階にいる自分とほぼ並行に。大体5メートルほど先だろうか。濡れている
炬燵でニコニコのチョビ子さん。曇った割にはそんなに寒く無い朝。朝の炬燵を独占してました。頭を撫でます。イティさんは毛布の上。
暗空である。雨だけは暖かい。悲壮な音色が聞こえる。【下駄の音】 Hさんの話。下駄の音が深夜に聞こえてくる事がある。1人2人ではなく大勢。家の前の道路からは少し離れているのだが、其処から聞こえる。何回か窓から覗いたが人は居なかった。山の方に向かっ
消失である。冬に向かっている。その先に春は無いのだろう。【歌】 Hさんの話。子供の頃、夜中に目を覚まして寂しい思いをしていると、歌が聞こえた。誰が歌っているのかわからない、子守唄のような歌。不思議と安心して眠るのだった。以上、本日の怪談である
夜は少し遊びたいイティさん。お膝の上に来ました。背中を撫でます。尻尾を振ったり手を舐めたり忙しそう。ぐるぐる言ってます。
氷雪である。足を引き摺り遠くまで。言葉の壁に阻まれる。【夜の家】 Hさんの話。夜になると、家が騒がしくなる。知らない人の声が、戸川の向こうから聞こえたり、近くで息遣いがする。不思議と怖くないのを不思議に思う。以上、本日の怪談である。うーむ。
ホカペにビタ付きのイティさん。頭を撫でます。ほかほかを堪能中で忙しそう。行ってきますね。一応お見送りしてくれました。
迷信である。息がだんだんできなくなる。少しずつぽろぽろと崩れ落ちる。【留守番の時】 Hさんの話。子供の頃、1人で留守番すると、よくあった。ぎしぎしと足音がして廊下や隣の部屋に人の気配が満ちる。見ても誰もいないのだが。音や声が聞こえるわけではな
ホカペにビタ付きのイティさん。2階とここを使い分けて、その都度ちょうど良いと感じるところに居るようです。頭を撫でます。帰ったら遊びましょ。
肝胆である。嫌なことばかり思い出す。しょうもない身を削るような思いばかり。【怒った女の人】 Hさんの話。恐ろしい女の人が、息をはあはあ言いながら通り過ぎていく。とても怒った目をしている。子供の頃、1人になるとその人をよく見た。いつも自分は陰に
キリッとおはよう顔のチョビ子さん。なかなかお見送りを沢山してくれましたね。まあ、あとは2階でのんびりと。頭を撫でます。ふかふかしてますね。
キリッとおはよう顔のチョビ子さん。なかなかお見送りを沢山してくれましたね。まあ、あとは2階でのんびりと。頭を撫でます。ふかふかしてますね。
解体である。追い出しきれない騒ぐ熱。指先までも白く冷えていく。【宴会】 Hさんの話。子供の頃、熱を出して家で寝ていだ時の記憶。熱を出して寝込むと何時も隣の部屋で宴会をやっているような嬌声が聞こえた。不思議と煩かったり煩わしくなく、寧ろ心地良か
眠そうなイティさん。こちらも引き摺り込まれそうになります。頭を撫でます。ほかほか。玄関まで見送りに来てくれました。ありがとね。
氷塊である。古い天井を眺める。取り敢えず今を乗り切る。【川辺】 Hさんの話。水の流れる音が聞こえて、目が覚める。まるで川辺で寝ているようにはっきりと聞こえた。起き上がって周りを見るがいつもと同じ部屋、雨も降っていない。段々と、音は遠ざかり、無
深夜に訪ねてきたチョビ子さん。胸の上に乗って嬉しそうです。ふかふかしてますね。頭を撫でます。お休みなさい。
異端である。無慈悲に揺れた体から堕ちる。何処迄も落下する。【本道】 Hさんの話。家の敷地内に小道がいくつかあり、『本道』と呼ばれている。踏んだり跨いだひは良いけれど、道に沿って歩いてはならないとされている。命を取るのだとか。祖父や祖母は特にそ
寒苦である。無慈悲な砂漠。時間が消えていく。【裸足】 Hさんの話。ひたひたと音がして目が覚める。誰か裸足で廊下を歩いていると思われる。翌朝は濡れた裸足の跡が、廊下に沢山ついている。冬にもあり、その跡を見ると寒そうな様子に気持ち悪くなってしまう
翻弄である。砂を浴びる。島を出る。【拒絶】 Hさんの話。時々家に入れないことがある。玄関前まで来て、中をすごく怖く感じるからだ。確信のようなものを強く感じる。その感覚が去ってから家に入る。以上、本日の怪談である。うーむ。
2階からお見送りのチョビ子さん。登って行って頭を撫でます。ありがとーね。また、炬燵に戻っていきました。行ってきますね。