彼方である。黒い箱を並べる。中でもぞもぞと蠢く。【さがしている】 Hさんの話。ある畑の脇に大きな木が立っている。何という木か知らないが冬には全て葉を落とし枯れ木のように見える。遠くからだが、その下に佇む少女を冬に見ることがある。ここ10年ほど。
いつのまにか大きく育ったチョビ子さん。朝から寛いでました。頭を撫でるとほかほか。さっきまでホカペに潜ってたようです。大きなトンネルができてました。
彼岸である。頭の芯が痛い。どこに行っても付き纏う。【黒い大勢の人】 Hさんの話。ある時古い廃墟の工場が火事になった。たむろしてた高校生の煙草の火が原因らしいが証拠はない。が、そこにいたと思われる学生が何人か事故にあったり、引き篭もりのようにな
にゅうむ、と伸びるイティさん。結構足を踏ん張ってます。何を見てるのかな?じゃらしではなく窓の外。鳥さんの声が気になってるみたいですね。尻尾を撫でると文句鳴き。
毛音である。何処か歪な人々。運ばれて、また項垂れる。【二度寝】 Hさんの話。ある早朝。朝日を見ようと窓を開ける。山の裾野にわさわさとした白いも靄が見えた。よく見ると煙のような人が群がっているように見えた。すぐに窓を閉めて二度寝した。以上、本日
イティさん。窓も開いてるしご飯もある。どっちに行こうかな、と迷ってるところです。多分!近くに行って頭を撫でると、やっぱりここ!と肩に乗ってきました。ごろごろ言ってます。
イティさん。窓も開いてるしご飯もある。どっちに行こうかな、と迷ってるところです。多分!近くに行って頭を撫でると、やっぱりここ!と肩に乗ってきました。ごろごろ言ってます。
黒水である。足首まで浸して歩く。体に染みて毒に慣れるか。【母の友人】 Hさんの話。母の友人で苦手な人がいる。何というか近くに寄れない。その人が家に来ると、誰がやるのか玄関の靴が散らかったように乱れることがある。そして、例え用のない匂いがする。
ちょっとしょんぽり気味のチョビ子さん。強くではないですが姉さんに叩かれてました。不意に横に立っていたからだけぽい状況。大丈夫だよーと頭を撫でます。いっぱい撫でたらお見送りに来てくれました。
緋色である。鉤爪が食い込み、ぎりぎりと痛む。呻く声は何処にも届かない。【坂道】 Hさんの話。重い荷物を持って坂道を上がっていた時のこと。後ろから引っ張る力を感じた。後ろを見ても誰も居ないが、服の裾を引っ張られている感触はあり、しかもだんだん強
晴れた朝。窓辺でご機嫌のチョビ子さん。少し得意げなのは謎です。閉める時はとても惜しそうにしてて可哀想でしたが仕方なし。ごめんね、と頭を撫でます。
猟奇である。よく見ると荒れ果てて薄汚れている。街が変貌していく。【夜の小川】 Hさんの話。家の裏の山の少し先に小川がある。とても綺麗で気持ちが良く大好きな場所だった。子供の頃、とても月の明るい夜があって、夜はあの川はどんな感じかと気になった。
付き合いのいいウィコさん。寒い1階に来てくれました。じゃあなるべく暖かく。時々お膝の上に来たり来なかったり。背中を撫でます。
付き合いのいいウィコさん。寒い1階に来てくれました。じゃあなるべく暖かく。時々お膝の上に来たり来なかったり。背中を撫でます。
冷布である。侵食してくる何かと抗う。それの連続。【カーテン越し】 Hさんの話。ある夜にふと目が覚めた時のこと。窓の外がぼんやり明るくなったのがカーテン越しに見えた。輪郭がぼんやり光った人型のものが、歩くように外を動いていった。そこは2階で、窓
枕元でひっつくウィコさん。冬は時々こうしてやってきては寄り添ってくれます。そのあと胸の辺りにきて伸びてました。背中を撫でます。
不燃である。空は解体され闇は闇らしく黒い。冷たい廊下を裸足で歩く。【爪痕】 Hさんの話。時々、夜寝ていると変な寝苦しさを感じて起きることがある。体が動かせず、目も開けられない。すると、冷たい手が、手首の辺りを掴む。小さいが、大人の手だと思う。
肩の上で、うむ、と部屋を睥睨するイティさん。欄干に引っ掛けてあるじゃらしのところでは反応しますね。背中を撫でます。やる気を出して取りに行きました。爪が肩に食い込みます。いてて。
怖空である。なんでも点の集合体に見える。足元から砂のように崩れていく。【ある旅館にて】 Hさんの話。ある旅館に泊まった時のこと。別館の建物と渡り廊下でつながっていたが、そちらは使われておらず、有体に言えば廃墟のようであった。深夜に温泉に入り部
ばくばく朝から食欲旺盛なウィコさん。良いことです。ウィコさんは吐きやすいのですが最近は回数も減ってきてます。ふさふさな尻尾を撫でます。いっぱい食べてねー
暗鬼である。こつこつと足で地面を叩く。一層冷たい風を感じる。【長い廊下】 Hさんの話。長い廊下が苦手な子供だった。学校だとか病院だとか。長い階段を1人で歩くのは恐怖だった。必ず気配を感じ、居もしない誰かの足音を聞く。病院では、時には話しかけて
朝のチョビ子さんはお行儀よくしてました。頭を撫でると大欠伸。閉じる時に小さくかちりと牙が鳴りました。噛まないでよ〜とも一度撫でました。
明滅である。昏い世界。繋がれて漂う。【咳払い】 Hさんの話。近くの山のある場所にある杉林の中は、行くといつも心がザワザワとする。静かなのにすぐ隣に何人も人がいるような息苦しさを感じる。一度、黙ってそこに立っていたら、すぐ近くの空間から女性の咳
肩の上で貫禄を出す猫さん。それがイティさん。実はジャンプが少し苦手でいつもタイミングを測ってます。うまくいかないとそのまま挫けることも。なるべく乗りやすく屈みます。尻尾を撫でます。
反物である。抗いきれない流れに身を沈める。くるくる回って削られていく。【気をつけ!】 Hさんの話。小学校の頃は、全校集会などあると、『気をつけ!』と『前に倣え』という号令が必ずあった。ある時、『気をつけ!』のタイミングで前の生徒が倒れた。貧血
窓開き待ちのウィコさん。早くあかないかなーと待ってますね。急いで開けると鳥さんの声。みんなもわらわらとやってきました。それぞれ頭を撫でます。
凶血である。針のような風のかけらが突き刺さる。涙が血のように沁み出す。【踏んではいけない石】 Hさんの話。小学校の校庭の隅に『踏んではいけない石』というのがあった。以前にどこかのクラスが飼っていた動物を埋めたところだとも、そこで死んだ生徒がい
押し入れに潜むウィコさん。影がなかなか呪いの猫さんみたいになってます。鳴きながらするっと出てきました。お膝に乗ったので背中を撫でます。ちょっと冷えたかな?
廃血である。花が咲く。遠い花が。【忌み地】 Hさんの話。夜に青白い火が灯る空き地があった。3つ灯る。暫くして弱々しく消える。昔そこには家が立っていたらしい。詳しい話は家族も誰も教えてくれない。以上、本日の怪談である。うーむ。
朝のウィコさん。開けてとは言ったもののちょっと寒いかも。閉める?と聞いたら、すーんと微かに鳴きました。はいはい、と頭を撫でて窓を閉めます。