渇望である。おどろおどろしく空が鳴る。冷たい風が絶え間なく浴びせられる。【優しい声】 Sさんの話。ある駅で、人気の無い夜にホームの端にあるベンチに座っていると、時々ある。不意に、『もしもし』とすぐ後ろの方から老女の声がして、振り返ると誰も居な
はみ出すほど育ったチョビ子さん。ふーんふーんと鼻を鳴らして甘えてきます。頭を撫でます。張り切って胸の上に乗ってきます。ちょっとトイレなんでごめんね。
はみ出すほど育ったチョビ子さん。ふーんふーんと鼻を鳴らして甘えてきます。頭を撫でます。張り切って胸の上に乗ってきます。ちょっとトイレなんでごめんね。
釉薬である。怪しい色がついて回る。涙で景色が歪む。【習慣】 Sさんの話。部屋のものの位置が、知らない間に動いていることがある。木が割れるような変な音も聞こえたりする。そういう時は、仏壇に線香をあげて拝むと、大概おさまる。以上、本日の怪談である
空き箱に入るイティさん。近頃見せていなかったせいか即入居。空き箱があればとりあえず入りますね。頭を撫でます。膝の上でばりばりするのはやめてください。
空き箱に入るイティさん。近頃見せていなかったせいか即入居。空き箱があればとりあえず入りますね。頭を撫でます。膝の上でばりばりするのはやめてください。
喪失である。唄が聴こえる。微かに呪いを届ける唄が。【顔】 Sさんの話。昔、小さかった頃のこと。空き家が近所にあって、ほんの興味本位で玄関の引き戸を開けようとしたら、鍵がかかってなくて開いた。その時に見た。奥の暗がりに幾つもの顔が浮かんで、消え
イティさんはお膝の上から動きません。灰色の渦が巻いているようにころころと身体を回します。器用ですね。背中を撫でるとすりすりします。少し爪が痛し。
イティさんはお膝の上から動きません。灰色の渦が巻いているようにころころと身体を回します。器用ですね。背中を撫でるとすりすりします。少し爪が痛し。
虚心である。灰色の渦が膝の上で巻く。それをずっと転がす。【桜の木の下】 Sさんの話。近所の公園の大きな桜の木の下に、深夜にいつも立っている人影がある。初めて見たのは中学生の頃で、大人になった今でも見る。若い、二十歳過ぎの女性のシルエットに見え
暖かな朝、窓の桟にすりすりするイティさん。窓開けて!が最近の朝イチの挨拶。背中を撫でます。今日もほかほかしてました。いってきますね。
光檻である。左の方から押すように耳鳴りが攻める。物理的にも少し痛い気がする。【原っぱ】 Sさんの話。海辺の道沿いに遊歩道のような場所があって、道路を挟んで広い原っぱがある。秋にはススキが沢山あって見事である。しかし、長く伸びた葉先が重なり合っ
チョビ子さん。眩し眠しな朝。不機嫌なわけではありません。背中を撫でます。ほかほかしてます。のんびりどうぞ。
妙義である。そんなつもりはなかったのに。後から押し寄せる後悔の海。【腰掛けて】 Sさんの話。その道を深夜に歩くと、時々だが走り去るトラックの上に腰掛けている子供を見る。見るのは大体同じ道、海沿いの道路である。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさんが玄関で待ち構えてました。お出掛けを反対しにきたみたいです。内戸を開けると、玄関の陽だまりでころんとします。お腹を撫でます。短く文句鳴き。少し相手して戻ってもらいました。行ってきますね。
氷箱である。冷たい風に涙を流す。重荷は消えぬ。【悪口】 Sさんの話。或る生温い夏の夜。夜道を歩いていると後ろから何かが自分に近づく足音がした。驚いて振り返るが誰もいない。そして、何かが、誰かの悪口を言いながら、ものすごい速さで自分の脇を通り抜
雨の朝なので2階でお見送り。くるんとした尻尾の先が可愛い。頭を撫でます。尻尾は触ると嫌がられます。のんびりしててください。
雨の朝なので2階でお見送り。くるんとした尻尾の先が可愛い。頭を撫でます。尻尾は触ると嫌がられます。のんびりしててください。
雨の朝なので2階でお見送り。くるんとした尻尾の先が可愛い。頭を撫でます。尻尾は触ると嫌がられます。のんびりしててください。
湿闇である。印をつけられてしまった。だから、やごて、やってくるだろう。【赤い傘】 Sさんの話。何の時に見たのかわからないが、子供の頃一度だけ見た。雨の降っている校庭でだ。宙に一本の傘が浮いて雨を受けていた。校庭の真ん中で何の支えもなく。赤い傘
今日は階段でお見送り。晴れた朝でるんるん歩いてます。頭を撫でます。イティさんは玄関で待ち伏せ中。のんびりしててください。
烈火である。臓腑が煮詰まってひっくり返る。圧迫されている。【春の何か】 Sさんの話。春の夜に空を見る。形の捉えられない大きな何かが空を渡っているのが分かる。どんな存在なのか分からないが、それを感じるのは気持ちが良い。以上、本日の怪談である。う
胸の上に乗り迫ってくるチョビ子さん。1日1回はやってきて胸の上でのんびりしていきます。長かったり短かったり。背中や頭を撫でます。うっとりした顔してます。
厭世である。何をかと思う。いやさかと嘆く。【足音】 Sさんの話。雨や雪の晩。階段を時々登ってくる音が、深夜に聴こえる。何度も。他の家族は、誰も起きては居ない。まあ、あまり気にしないようにはしている。以上、本日の怪談である。うーむ。
炬燵の上で寛ぐチョビ子さん。晴れたので気分良さげです。頭を撫でます。用事で家の中を移動する際は、るんるんと聞こえてきそうな感じでついてきます。
無明である。推し量るように押し寄せてくる。黒い海に呑まれるが如し。【自室の窓】 Sさんの話。ある日曜日の午後、買い物に出ようと家を出た。玄関を出て2階の自室の窓を見る。はっきりとは見えないが、人のような影が動き回っているのが見えた。入ると別に
窓の外の雨雪に絶望しているチョビ子さん。早く晴れるといいね。頭を撫でます。ご飯は元気に食べてました。帰ったら遊びましょ。
無明である。推し量るように押し寄せてくる。黒い海に呑まれるが如し。【神様の取り分】 Sさんの話。子供の頃、駄菓子などを買って食べようとすると買ったもののどれかが足りない、という事が良くあった。他の友人もそんな感じだった。でもそういうお菓子がど
チョビ子さん。今朝は元気な猫さんでした。イティさんと走り回っていましたね。春の近い寒さだと思ってそうです。頭を撫でます。うむ、ふかふか。