奇界である。足元も覚束ない。何度も行ったり来たりする。【陽炎】 Sさんの話。春先に山の辺りに立つ陽炎が見える。どうにも人が蠢いているようにしか見えない。大勢が。死んだらああいうことになるのか、と考えると憂鬱に感じる。以上、本日の怪談である。う
窓の外をチラ見するチョビ子さん。晴れた朝で嬉しそうです。盛り上がってるようで頭を撫でたら引っ掻かれました。もう一度撫でます。行ってきますね。
茫洋である。珍しく穏やかに崩壊していく。とてもゆっくりと。【墓参】 Sさんの話。家族でお墓参りに行くのが苦手である。1人で行くのと違って、何だか気を抜いた瞬間に妙にぼうっとしてしまう。何度も誰かに足を踏まれて、ハッとする。恐らく誰にも踏まれて
イティさんは階段でお見送り。今日は急に暑いからか其処がちょうど良いぽいです。背中を撫でます。多分お見送りの文句鳴き。行ってきますね。
吾唯である。結局はどん詰まってしまった。耳鳴りと内臓が痛い。【向日葵】 Sさんの話。小学校の裏が畑のようになっていて、夏は向日葵を植える。沢山花が並んでいる横並びに青白い顔の女性の顔が混じっていたりして、其処を通るのは苦手である。昼も、夜は特
深夜、お膝に乗ってくれるけど不機嫌そうなチョビ子さん。眠そうです。背中を撫でます。もうすぐ終わるので先に寝ててね。
忘却である。耳の方では痺れ続けている。赤い文字が揺れている。【人】 Sさんの話。山を眺めていると、時々風の流れた跡に混じって人が歩いている形が見える。とても、とても大きな人の形である。以上、本日の怪談である。うーむ。
雨の朝、チョビ子さんは探検してました。色々なところへ入りこんでました。それに影響されるイティさん。まあまあ、と宥めつつ頭を撫でます。ちょっと落ち着いてくれたみたいです。
過量である。燻んだ光。絶望する無自覚。【泡粒】 Sさんの話。或る晩、たまたま何かで窓の外を見た。シャボン玉を大きくしたような玉が幾つも浮いていた。大きな泡粒のように。何だか怖く感じ、カーテンを引いて暫くしてから開けるともう無かった。以上、本日
お布団の上でお見送りするイティさん。もっと布団に潜っていたかったようですが、行かねば。頭を撫でます。ほかほかしてるのにまだ足りなさそう。
濁空である。霞んだ目にはとても届かない、その先を見る。春は少しずつ人が狂っていく。【バス停】 Sさんの話。田圃の前にあるバス停は、1人でバスを待っている時に限って、近くで誰かの咳払いの声が聞こえる。お年寄り、だと思う。以上、本日の怪談である。
停めたエアコンを見つめるイティさん。今朝は晴れているし、とタイマー起動にしてます。何となく不満そう。頭を撫でます。毛布にビタ付き。
柔獄である。視線が定まらない。見るものが不安定に歪む。【虚】 Sさんの話。近くにある山沿いの道を歩いていると、ぼそぼそと人の話す声のする場所がある。山の斜面に虚のような穴があって、其処から聞こえてくる。古びた注連縄らしき細い紐が、切れそうにな
今朝は鳥さんが軒下に来てました。わくわくが止まらないイティさん。時間ぎりぎりまで窓を開けときました、雨ですが。頭を撫でます。ちょいほかほか。寒い感じはなくて良かったです。
今朝は鳥さんが軒下に来てました。わくわくが止まらないイティさん。時間ぎりぎりまで窓を開けときました、雨ですが。頭を撫でます。ちょいほかほか。寒い感じはなくて良かったです。
乱射である。耳鳴りを聞く。轟々と特に今日は。【水溜り】 Sさんの話。子供の頃の記憶。雨の上がった初夏の日で、舗装されていない埋立地の近くを散歩していた。そういう場所なので、でこぼこして大きな水溜りが幾つも出来ていた。ふと通り掛かったところに一
雨が不満なチョビ子さん。近くに行って頭を撫でます。ベッドやら炬燵周りやら整えました。行ってきますね。イティさんは玄関までお見送り。
雨が不満なチョビ子さん。近くに行って頭を撫でます。ベッドやら炬燵周りやら整えました。行ってきますね。イティさんは玄関までお見送り。
黒海である。何かが起こりそうな湿った晩。どこまでも彷徨いたい。【三味線】 Sさんの話。祖母の部屋から、時々三味線ぽい音が聞こえることがある。ほんの数秒だが、はっきりくっきりしててちょっと驚く。勿論祖母は持ってないし弾けない。そもそも家の家系で
何とも言えないお顔のイティさん。お出掛けを察しているのかな。頭を撫でます。柔らか、なでらか。行ってきますね。
漂着である。何も思い出せない。秒毎に死に、ぼんやり蘇り続けている。【腰紐】 Sさんの話。時々紐が怖いことがある。家で襖を開けると、不意に垂れ下がっていることがあり、驚くと消える。あれは多分、着物の腰紐だと思う。何でそうなるのかはよく分からない
イティさんもチョビ子さんも近くに居てくれます。静かな時間が流れます。時々背中を撫でます。寛いで居て安心です。
揺籃である。金物を鳴らす。袋小路では無い、と思っている。【机】 Sさんの話。使っている机は、自分が生まれる前に古道具屋で買った文机である。時々、わけもなくガタガタと揺れる。以上、本日の怪談である。うーむ。
朝から探検するイティさん。いろんなとこを巡ってます。楽しそうですが気を付けても欲しいところ。背中を撫でます。今年のお布団潜りは何月くらいまでしたがるかな。
黙示である。奇なる時間。揺れながら進む。【街で】 Sさんの話。大きな町に行くと時々ある。ビルなどに入り、窓やショウウィンドウに映っている自分の後ろに誰かいて、自分に手を振っている。本当に誰かに会った気がして、いつも振り返るが、誰も居ない。窓を
チョビ子さんは、2階から名残惜しそうにお見送り。ご飯は美味しそうに食べてくれました。一緒に階段を降りてくれました。頭を撫でます。また、登っていきました。玄関ではイティさんが待ち伏せ。文句鳴きでお見送り。
熟柿である。灯りが暗く薄暗い、どこもそんなふうに見える。【竹藪】 Sさんの話。外を歩いていると不意に肩を掴まれた。誰も居ない。いつもそうだが、そういう時は大体竹藪の近くである。場所が変わっても。何かあるのだろうか。以上、本日の怪談である。うー
渇望である。忘れてしまえと声がする。かさかさと動きまわっている。【影】 Sさんの話。小学生の頃、地面に映る影が薄い友人がいた。引越して切ってしまったが、今でも気になっている。根拠もなく、酷く失礼なのだがもう生きてないんじゃ無いか、という気がし
朝から謎にうろうろするチョビ子さん。何やら頑張ってます。ご機嫌は良さそう。頭を撫でます。いつものふかふかさん。行ってきますね。