溶解である。空気の中に感情を溶かして掻き回す。ぐるぐるぐるぐる。【小石】 K君の話。時々、墓地の前を歩くと中から小石が飛んできて背中に当たる。小さく弱いが、鋭い感触がある。よく分からないが、怒りの混じったような感情を感じる。以上、本日の怪談で
お見送りしてくれるイティさん。最近はいつも玄関まで来てくれます。名残惜しそう。頭をゆっくり撫でてから、内戸を閉じて出掛けます。
爆死である。何度も繰り返す。集中が途切れるまで。【消毒】 K君の話。家から少し離れたところに子綺麗な神社がある。外から見ると清廉そうで空気が澄み切っているように見える。しかし、中に入って暫くすると気持ちが悪くなってくる。消毒薬の中にずっと浸け
外を見るウィコさん。鳥さんも騒いでましたね。出掛けるので閉めました。控えめな文句鳴き。頭を撫でます。ごめんね、また開けますね。
墜落である。それこそが恐怖であり吊るされる。何も言いたくはない。【金壺眼】 K君の話。ある村を訪れた時のこと。古い造りの家の前に怒ったような顔の女性が立っていた。割烹着を着て金壺眼の女性であった。何となく会釈し、もう一度見ると居なくなっていた
渋い顔のチョビ子さん。寝そべりどころが色々あるようです。近寄って頭を撫でます。うむ、という表情でお見送りしてくれました。行ってきますね。
震撼である。待ちながら俯く。昨日も明日も。ずっと前もずっと先も。【滴り】 K君の話。水の滴る音が動き回る。小さな音なのに、はっきりと聞こえる。しかも部屋の周りを、家の周りを動き回るように移動して聞こえる。これが聞こえる夜は眠れない。以上、本日
イティさんはいろんなところでのんびりしてました。撫でると文句気味にお返事。猫がっていると時々来て乗っかります。背中を撫でます。
白玉である。侵食する怠惰。期待もしていない。【押し入れ】 K君の話。朝起きると押し入れの戸が全開になっている、ということが時々ある。眠っている間に空いたと思われるが、開く瞬間などは見ていない。不思議なことではあるが、まあ、いいか、と思っている
ウィコさんはタオルのところで寝転がっていました。先程尻尾を踏んで怒られました。逃げて隠れたので探していたところです。ごめんねーと背中を撫でます。大丈夫だったようです。
ウィコさんはタオルのところで寝転がっていました。先程尻尾を踏んで怒られました。逃げて隠れたので探していたところです。ごめんねーと背中を撫でます。大丈夫だったようです。
未開である。虚を晒す。波打つ黒い布。【ひとだま】 K君の話。祖母に聞いた。子供の頃、夜中に目が覚めると自分の上にビー玉ほどの大きさの火の玉が浮いているのを見たそうである。これは『ひとだま』と呼ばれるものではないかと咄嗟に思った。すると、それが
見事に横たわるウィコさん。貫禄がありますね。前を通ってお出掛けします。階段で振り返って頭を撫でます。短くお返事。
悔恨である。ここに立つと何を思い出したわけでもないのに。とても残念な気持ちになる。【夜の行進】 K君の話。足音が。深夜に大勢の足音が過ぎていく。でも、見てはいけない、と言われている。『夜の行進』と呼ばれている。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさんはテーブルから見送ってくれました。昨夜は風が強くて皆さんかわりばんこに起こしにきました。イティさんも何度もきましたね。頭を撫でます。
斑筒である。明るい夜。昔の夜のような。【トラック置き場】 K君の話。空き地のようなトラック置き場がある。昔はよくそこで遊んだ。廃車のトラックを何台か置くようになって、気味が悪くなって皆遊ばなくなった。遊んでいるとトラックの方から自分たちを呼ぶ
斑筒である。明るい夜。昔の夜のような。【トラック置き場】 K君の話。空き地のようなトラック置き場がある。昔はよくそこで遊んだ。廃車のトラックを何台か置くようになって、気味が悪くなって皆遊ばなくなった。遊んでいるとトラックの方から自分たちを呼ぶ
イティさんのお見送り。晴れの日は堂々と際まできてくれますね。腰掛けると隣に来て文句鳴き。頭を撫でます。ほかほかしてますね。閉めながらもう一度頭を撫でました。
観念である。しゅうしゅうと力が抜け続ける。猫のことばかり考える。【窪地】 K君の話。近所のある家が、ある日無人になった。理由は知らない。暫くして取り壊しになり、窪地のようになった。雨が降ると池のように水が溜まる。生臭い匂いもするようになった。
チョビ子さん。今日もタオルをひしっと掴むように寝そべってます。とったりしませんよ。お見送りはウィコさんとイティさんが賑やかにやってくれました。晴れた朝だからかあがってる様子。頭を撫でます。
虚城である。毒がまわる。今夜はもう。【白黒写真】 K君の話。昔、墓地の前を通った時、何かが自分の前をひらひらと舞っていた。紙で、それはどうやら写真、チラチラ見える感じから白黒写真だった。風もそんなに吹いていないのに舞い上がると、墓地の中にゆっ
チョビ子さんの大好きな、洗ってよく乾いたごわごわタオル。興奮してますね。興奮もして過敏な反応。こうなるとパンチかカミカミしたくなるぽい。さっと背中を撫でます。
敗者である。異音が追いかけてくる。その後に様々な色が。そして動悸が高鳴る。【奥】 K君の話。小学生の頃の遠足で行った観光地にある、とある古い建物。古くて入ることはできないが外観を見ろとのことだった。なぜか入り口が開いていて、奥まで暗い廊下が続
イティさんとウィコさん。仲良くおやつ食べてます。楽しみにしてたようでちょっと催促されました。背中を撫でます。
無惨である。変な音が中から。ずっと止まらない。【声】 K君の話。時々、頭の中で声がする。自分にダラダラと話しかけてくる声。年配の人で、男性なのか女性なのか今ひとつよく分からないでいる。以上、本日の怪談である。うーむ。
カッコよく潜むイティさん。下から見上げるチョビ子さんは少し憧憬的視線。降りといでー。少ししたら降りたので頭を撫でます。そしてチョビ子のターン。
傷壁である。目が虚。虫が這い回る。【雨の夜】 K君の話。雨の夜。薄く細い、悲鳴とも嗚咽ともつかない声が部屋の中からずっと聞こえていた。明るくなるくらいまで眠れなかった。夜雨が降ると少し身構える。今のところはあの夜だけの出来事である。以上、本日
何となく足元が狭そうなチョビ子さん。大きく育ちました。広げてあげたいけどすると裏が狭くなる。裏通るのも好きそうだし。とか、考えてたらお膝に乗ってきました。頭を撫でます。
破綻である。空にインクが滲む。揺らいだ空気に魅了される。【目が覚めると】 K君の話。目が覚めると、外の廊下を裸足で歩いている音がした。すっと障子が開いて、小柄な男が現れた。髪の毛はボサボサで暗いが肌がガサガサのような人に見えた。部屋名の中に入