剽窃である。苦い煙草。一塊の柔らかさと暖かさ。【唐突】 Sさんの話。静かな夜だった。が、唐突にどんどん、みしみし、と音を立てて廊下を歩く音。通り過ぎたと思ったら、また、同じ方向から聞こえる。10回ほど繰り返して、また、唐突に止んだ。以上、本日の
過信である。苦い塊を無理やり飲み込まされたような。花を見ている人は誰も居ない。【陽炎の人】 Sさんの話。沈む夕陽を見ていた。明るくも暗くもない時間。畑の隅々からゆらゆらと陽炎のような空気の揺らぎが漂いたつ。何となく人の形に見える。歩いてこちら
チョビ子さんは炬燵の中。じっと動きません。頭を撫でます。ほかほかしてました。暫く、指で突っついて遊びました。
怪神である。読経が重なり、ただの地響きに。こだまも自分の声もわからない。【フロントガラス】 Sさんの話。車を運転していたら雨が降ってきた。ワイパーを起動する前、一瞬フロントガラスが曇り、女の顔が現れて、直ぐに消えた。一瞬びくりと反応してしまっ
枕の上に鎮座するイティさん。ちらちらとこちらを。早く布団に潜りたそうです。頭を撫でます。もうちょっと待ってね。
氷解である。砂漠をただ歩く。特に感慨もなく。【談笑】 Sさんの話。誰も居ない部屋から物音がしたので襖を開ける。ハンガーにかかって鴨居に掛けてある母の服が、二つ、結構大きく揺れていた。見ていると止まったが、急に精気を失ったように見えた。今まで、
ご飯を食べて寛ぐチョビ子さん。行ってきますねと声を掛けます。掛け布団端からはみ出た尻尾を撫でます。嫌がり声が。ごめんねー、行ってきます。
ご飯を食べて寛ぐチョビ子さん。行ってきますねと声を掛けます。掛け布団端からはみ出た尻尾を撫でます。嫌がり声が。ごめんねー、行ってきます。
氷星である。月に吹く風を思う。結晶が痛みとなって指先から入る。【飽きずに見る】 Sさんの話。夜に山に居ると、時々林の中が光って見えることがある。えだがそれはそれは綺麗に見える。暗闇の中でそれが一瞬見え消える。綺麗なので、夜に山に行く場合は飽き
イティさん。窓を開けてというので開けたら寒かったらしく直ぐに布団へ。こっちの方がいいみたいです。頭を撫でます。お約束の文句鳴き。行ってきますね。
蹂躙である。見えない拳を振り回す。都度に影がだんだん濃くなる。【嬌声】 Sさんの話。お寺が山際にあるが、近くを通るといかにも楽しそうな子供達の嬌声がいつも聞こえる。夜中に通っても聞こえるし、ずっと前から同じ声のように思う。あまり嫌な感じはしな
まだかなーとご飯を待つイティさん。はい、今支度しますよ。お皿を持って経つと階段を降りていきました。待ち構えて、様子を見てます。まあまあ、という感じで食べてくれました。頭を撫でます。
まだかなーとご飯を待つイティさん。はい、今支度しますよ。お皿を持って経つと階段を降りていきました。待ち構えて、様子を見てます。まあまあ、という感じで食べてくれました。頭を撫でます。
峡谷である。このまま自然の中に。深くまで溶けていきたい。【赤い布のようなもの】 Sさんの話。友人の実家は、とても古い。洋館のようになっていて、趣もある。だが、その家に居る間中、目の端で、赤い布のようなものがちらちらと見える。昔の腰巻き、とかだ
さあ、ご飯!と目で話すイティさん。わかっております!頭を撫でます。着いてきて見張りを。はい、休まず用意してますよ!
懐古である。何も思い出せない。何も無かったのではないか。【夜道は怖い】 Sさんの話。誰も居ない夜道、というのはそれなりに怖い、とSさんは思っている。おかしな声を聞いたりするし、変なものを見たりもする。でも、ある時から少しマシになった。竹藪に囲
炬燵に溶け込むチョビ子さん。イティさんは布団に潜ってます。今日は少し寒さが増しましたね。近寄って頭を撫でます。
炬燵に溶け込むチョビ子さん。イティさんは布団に潜ってます。今日は少し寒さが増しましたね。近寄って頭を撫でます。
埋没である。手を挙げて下ろす。繰り返して過ごす。【視線ばかり】 Sさんの話。昼寝をして、ふと目を覚ますと、身体が動かなくなった。指ひとつ動かせず、時間ばかりが経過する。それでもおかしなことは何も起きず、変な声や、足音なども聞こえなかった。怪し
ボールを傍に置くイティさん。咥えて移動しているようなのです。でも、その姿はあまり見せてくれません。頭を撫でます。
衰退である。鳥も鳴く朝遺言のように触れてまわっている。【障子越しの影】 Sさんの話。親戚の家の客間に泊まった時のこと。障子越しに見える人影があった。着物を着た女性。こちらをずっと見ているようだ。それは、いつまでも自分の方を見ているように感じた
ふかふか感のあるチョビ子さん。少し日差しが出てきたので喜んでいるようです。頭を撫でます。ご飯の用意を舞っていた様子。階段で応援してくれました。
朝、炬燵の上で途方に暮れている風のチョビ子さん。布団がずれてしまって中の具合がイマイチなのか。直そうとするのですが動いてくれません。なにするの!とちょっと噛み噛み。イタタ。頭を撫でます。動いてくれたので直しました。
分別である。寒さでおかしくなっていく。それと気が付かぬうちに。【揺らいで見える】 Sさんの話。そのアパートは古くて、観るからに暗い感じがする。近所にあるが、一度も敷地内には足を踏み入れたことがない。少し離れて、建物を見ると、地面から陽炎のよう
何か言いたいたげに、炬燵の前に立つイティさん。警戒するチョビ子さん。イティさんはすぐ去り、チョビ子さんには平穏が。頭を撫でます。行ってきますね、仲良くなる。
隠者である。それは構わない。当たらずとも遠からず。【聞こえているのか】 Sさんの話。木枯らしの中。俯いた男が歩いていて、その耳元で怒鳴るようにしている女性の顔が浮かんでいる。喚き散らしているようだが、何も聞こえない。男は眉を顰め、やや無表情に
基本カメラが苦手なチョビ子さん。さっきまでのニコニコ顔が吹き飛んでます。頭を撫でます。何となく許してくれたかな?もう一度頭を撫でます。
足元である。暗い夜を。下を向いて歩くのは更に危ないのに。【酔ったわけでもなく】 Sさんの話。美味しい酒を飲む夢を見た。そして目覚めると、本当に口中からお酒の匂いが強くする。今夜も他の日も酒は口にしない。でも、酔ったわけでもなく不思議だなあ、と
箱座りが上手なチョビ子さん。頭を撫でます。ニコニコしてました。行ってきますね。ゆっくりと尻尾を振ってくれました。