汐声である。薄く呼ぶ。途切れなく、いつまでも。【渇き】Hさんの話。喉が渇いて目が覚める。何故か、薄く大勢の啜り泣きが聞こえる。止むまで暫く待とうとしたが止まない。仕方なく起き上がると止まった。水を飲んで、沢山飲んで、もう一度寝直した。以上、
階段を見下ろすチョビ子さん。一緒に覗きましたが特に何も。頭を撫でます。何かお喋りしながらお見送りしてくれました。ありがとねー
迷走である。もう一度、と考える。そんな、「もう一度」が、何度も。【闇に混ざって】Hさんの話。夜道など歩いていると、時々、闇に混ざって何か見える。人の顔のような。ずっと一定の距離を保って、その辺に居る。嫌だなあと思いながらも息を止めるようにし
早起きなイティさん。もう少し眠ります。すかさず胸の上に来ました。おはようございます。頭を撫でます。暫く遊んで、ちょっと寝ました。
偏屈である。気に食わない事ばかりだ。気に食わない。【倒木】Hさんの話。時々、深夜に山の木が倒れる音を聞く。これは、この辺に住む者たちは大体聞いている。だが、それっぽい木が見つかったことがないらしい。以上、本日の怪談である。うーむ。
お喋りしながら登場するチョビ子さん。何を言っているのかな。よくわかりませんが頭を撫でます。にこにこしながら玄関までお見送り。ありがとね。行って来ます。
お喋りしながら登場するチョビ子さん。何を言っているのかな。よくわかりませんが頭を撫でます。にこにこしながら玄関までお見送り。ありがとね。行って来ます。
潮汐である。黒煙が溜まる空。目がぼやけてあまりわからない。【電信柱】Hさんの話。電信柱の周りに人が集まっているのをみた場合。それは、生きた人では無いことが多い。避けて通る。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさん。椅子の上で、尻尾をパタパタさせています。気になって尻尾に手を出します。たちまち起こる抗議鳴き。ごめんなさいて。頭を撫でます。行って来ますね。
白夕である。どこか白々しい時間が過ぎていく。日々の営みは概ね白々しい。【通り過ぎる】Hさんの話。ある日曜日。歩き疲れて、施設脇のベンチに腰掛ける。誰かが目の前を通り過ぎて行った。少し置いて、えっと顔を上げる。壁の方角だったから。誰も居なかっ
出掛けようと下に降りると、イティさんは椅子の上。頭を撫でます。無言で動かず。行って来ますね、と頬も撫でます。ちょっとすりすり。
出掛けようと下に降りると、イティさんは椅子の上。頭を撫でます。無言で動かず。行って来ますね、と頬も撫でます。ちょっとすりすり。
灰燼である。背中に積もる夜の塵。呪うようにくっついて。【夜の森】Hさんの話。電車の車窓から外を見ると真っ暗な山肌が見える。遅い時間だが、まだ、終電には時間がある。ふと森の中に白い顔だけが浮いて見えた。そういうのが時々居て、こちらを凝視してる
人非である。必ずそこに一旦は行き当たる。引き受けていくしかないのだろう。【空き家】Hさんの話。昔ある空き家に忍び込んだ時のこと。友人と一緒だった。かなり古い家だったが、寝室と思われる部屋にそこに似つかわしくない新しめのタオルが幾つも畳んで置
イティさんに椅子を取られる日々。快適場所の中心がいよいよホカペではなくなってきました。頭を撫でます。時々貸してくださいね。
狭手である。ぽつぽつ振り始めた雨を浴びる。体が冷え、肉は強張り、芯から、痛みが湧いてくる。【干渉】Hさんの話。古い家ばかりが立ち並ぶ辺りを歩く。誰も歩いていないのに、賑やかな音を聞く。干渉はしない。以上、本日の怪談である。うーむ。
おやーと出て来たチョビ子さん。手を振ります。行って来ますというと降りて来ました。頭を撫でます。時々振り返りながらまた二階に戻りました。
おやーと出て来たチョビ子さん。手を振ります。行って来ますというと降りて来ました。頭を撫でます。時々振り返りながらまた二階に戻りました。
窮屈である。少し歩いて休む。また、少し。止まることが出来ないからだ。【タチが悪い】Hさんの話。冬に1人で炬燵でまどろんでいる時など。人が来て、その人からしんみりとした話を聞く。頷きたり、一緒に悲しい気持ちになったり。でも、そうしているうちに、
バリバリと爪を研ぎ、心を落ち着けるチョビ子さん。頭を撫でます。顔を上げて二言くらい何かおしゃべりを。その後見送ってくれました。行って来ますね。
バリバリと爪を研ぎ、心を落ち着けるチョビ子さん。頭を撫でます。顔を上げて二言くらい何かおしゃべりを。その後見送ってくれました。行って来ますね。
無心である。明日が、明日が、と心が騒ぐ。そして、空虚に。これをただ繰り返す日々。【羨望】Hさんの話。夜の学校の窓に人を見る。大体、夜にふと目をやっただけで、何かしら目にはしてしまう。物欲しそうにこちらを見ている。以上、本日の怪談である。うー
イティさんは、大人しく朝の休憩中。さっきまではお膝の上に張り付いてました。無理やり引き剥がすように降りてもらい申し訳なし。頭を撫でます。少しすりすりしてくれました。
鶏頭である。愚かでよく囀る音ばかり。焦点はいつも合わない。【嗚咽】Hさんの話。土砂降りの夜。時々聞こえる雨に混じった嗚咽。時々途切れ、降ってい間はいつまでも続いた。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさん、朝は椅子の上で休憩してました。まだ、床に張り付くほど暑くもない感じなのでちょうど良いのかな。頭を撫でます。ゆっくりすりすり。行って来ますね。
黒潮である。碌でもない。どいつもこいつも腹立たしい。【連想】Hさんの話。ある夕方、山を見るといつもと何か様子が違った。おどろおどろしい。次の日、山の向こう側のトンネルの辺りで、大きな事故があったのを知った。そういえば、昨日のおどろおどろしい
出掛けようとしたら玄関でお話ししてくるイティさん。何か文句を言われてる気もします。頭を撫でます。すぐ帰るよ、と言うと奥の自室に帰りました。