チョビ子さんは床に転がる朝。ボールを投げると起き上がり追いかけて行きました。さすが若猫さん。頭を撫でます。何やらいっぱいお喋りを。
困惑である。分からない荒野に置かれる。少し削り少し削られ。【絶叫】 K君の話。小学生の頃の運動会では、場内放送のスピーカーから時々女性の絶叫が聞こえた。先生たちは苦々しい顔をしていたが、特に説明はなかった。以上、本日の怪談である。うーむ。
寝転がって出待ちをするチョビ子さん。近寄るとやってきました。頭を撫でます。何か鳴きながら足元をぬるぬる移動。上り框に腰掛けて少しお話しを。行って来ますね。
イティさん。一体どんな格好をしているのか。とてもくつろいでいることはわかりますね。尻尾の先を撫でます。ぴくりとしました。
毒煙である。静かな夜にも色々起きる。滑らかな背中にも。【陰影】 K君の話。曇りの日にその坂道を通ると見かける。数年前にKトラックに跳ねられて亡くなった老人と思しき人影のようなもの。反射しない皺皺のセロファンのような陰影。よろよろとして帰る。以
灰玉である。夜の光が燻み、また輝り返す。既に目が捉えられない。【覗く顔】 K君の話。顔を覗き込む女性。本当に時々、夜中にふと目が覚めた時に眼にする。母親でも身内でもない。不思議と怖さはない。誰なのだろうといつも不思議に思う。以上、本日の怪談で
毛炭である。虚な空気の層を縫うようにして、何かが目の前を過ぎる。話しかけられたような気もする。【鏡】 K君の話。肩が重くなった、と感じたら鏡は見ないようにしている。はっきりとは見えないが、はっきりとしない何かが見える。とてもうんざりした気持ち
寝転がって出待ちをするチョビ子さん。近寄るとやってきました。頭を撫でます。何か鳴きながら足元をぬるぬる移動。上り框に腰掛けて少しお話しを。行って来ますね。
不要である。どのような結果となるかわからない。遠くからどろどろとした太鼓の音が聞こえる。【隙間から】 K君の話。襖の隙間から覗く目。人の家でも自宅でもよく見た。それは大概、灯りの消えた仏間であった。見ないふりをした。以上、本日の怪談である。う
玄関先までお見送りのイティさん。引き留めたい視線。何度も足元をうろうろします。背中を撫でます。名残惜しく内戸を閉めます。
不透である。やばいことが分かり。焦りが背中を突き抜ける。【悲しい人】 K君の話。小学生の頃の参観日などで見た。父母に混じって矢鱈と悲しそうな顔をした女の人が混じっているのですぐ分かる。誰かの母親でないのは一目瞭然。いつも人の背中越しに見えるし
玄関先までお見送りのイティさん。引き留めたい視線。何度も足元をうろうろします。背中を撫でます。名残惜しく内戸を閉めます。
階段でお見送りするチョビ子さん。朝の涼しげゾーンですね。頭を撫でます。朝方やって来てたくさんお話ししましたね。行って来ます。
海嘯である。ただただ打ちのめされ。足元を見てそろそろ進む。【「おおい、おおい」】 K君の話。昔、墓地から「おおい、おおい」と呼びかけながら追いかけて来る声があった。老人の声だったとか思う。友達と巫山戯て、その声を聞いて逃げ回る遊びをした。必ず
玄関先までお見送りのイティさん。引き留めたい視線。何度も足元をうろうろします。背中を撫でます。名残惜しく内戸を閉めます。
口枷である。無自覚にも自覚的にも駒を回すような気分で人を抉る。抉られたのに抉る。【海釣り】 K君の話。海釣りはしない。何度かしたことはある。海の方から呼び掛ける声が聞こえて来るからだ。それが時にすごく近くまで寄って来る。やったことはないが夜釣
イティさん。今日のような日は食器棚の上で平たくなってます。呼ぶと降りて来て膝の上に乗りました。呼ぶと来る良い仔。頭を撫でます。
イティさん。今日のような日は食器棚の上で平たくなってます。呼ぶと降りて来て膝の上に乗りました。呼ぶと来る良い仔。頭を撫でます。
不審である。雷は呼ぶもの。今も聞こえている。【窓の外】 K君の話。子供の頃から時々見る。妙に寝つかれず、深夜に外から大勢のがやがやとした声が聞こえる夜がある。ふとある窓のカーテンが開いており、窓の外に火の玉のようなものが幾つか浮いていた。そう
今日はここでお見送り。ちょうどいい場所を見つけました。皆んなは思い思いの場所で寝っ転がっています。手を伸ばして頭を撫でます。
幻影である。生々しい夜の光。全ては紫煙に吸われていく。【黄色】 K君の話。部屋の空気が黄色っぽく感じる時がある。そんな夜は人影が部屋の中をよぎって行くのが見える。以上、本日の怪談である。うーむ。
群生である。少し先を見て絶望する。足も震えている。【陽炎】 K君の話。夏によく見る。少し離れたところにある山手の崖。その下に陽炎のように揺らめく人の形をしたものが立っている。ぼんやり立っている様が妙に怖い。以上、本日の怪談である。うーむ。
チョビ子さん。昨日ブラシをしたらすごく回収できました。帰って来たらまたやりますよ。何となく目を合わせてくれませんね。頭を撫でます。
チョビ子さん。昨日ブラシをしたらすごく回収できました。帰って来たらまたやりますよ。何となく目を合わせてくれませんね。頭を撫でます。
廻廊である。分からない空気が進む夜。何をしようか。【焚き火】 K君の話。最近は出来なくなったが、昔は焚き火をして燃え尽きる辺りの煙の中に人の顔を幾つも見た。時々目があうので少し嫌だった。以上、本日の怪談である。うーむ。