チョビ子さん。ふかふかとしてたので、少しブラシを。気持ち良さげでした。だんだん眠そうなお顔に。頭を撫でます。傍に横たわりました。
甘露である。砂の雨が降る。底まで埋まり、そのまま停止する。【夕霧】 Sさんの話。夕立の後、少し霧が出る。海の方を見ると、霧に紛れて海上を歩くような人影がちらほら。そうなっても、忙しそうにしている。以上、本日の怪談である。うーむ。
暑くないのかイティさん。玄関先でごろんごろんと。先ほどブラシをしたら盛り上がって珍しく噛み噛み。頭を撫でます。まあ、気持ちの良いところでどうぞ。
難解である。嗜め、指差され。足の壁に阻まれる。【裏庭】 Sさんの話。夏になると雑草の生い茂る裏庭。夜に時々、ひとだまのようなものが幾つか舞っている。気にはしないようにしている。以上、本日の怪談である。うーむ。
ひしっと胸に掴まるイティさん。なかなか離れません。ちょっとお爪が痛め。頭を撫でます。また、爪が伸びました。あいたたた。
忍耐である。どんどん失われていく。これは、その予兆。【写生】 Sさんの話。木の虚に浮かぶ顔。重なる木々の間からこちらを見ている女の人。池の水面から睨む顔。子供の頃に描いた写生の絵を見たら、そんなのばかりだった。記憶にはない。以上、本日の怪談で
快怨である。メソメソとした空模様。息を少し吐いて、立ち上がりながら吸う。【小屋】 Sさんの話。朽ちそうな掘建て小屋があった。お堀の先で、近所で共有の農具を仕舞う場所である。その前を通ると、時々、何か飛び出してくる。赤い火のようなもの。すぐ消え
奥に隠れるチョビ子さん。うーん、暑くないのかな。最近、朝は大概其処にいますね。夜はふかふかと遊びにやってきます。ちょっと潜って頭を撫でます。
葉蔭である。何故そんなに心惹かれつつ引き摺り回されるのか。描くものとは常に異なる。【彫像】 Sさんの話。図書館の前に、彫像がある。ふくよかな女性のブロンズ像で、何か有名な作品の模作であるとか。その前に立って背を向けると声が聞こえる。訥々と小さ
おや、行ってらっしゃいのイティさん。さっきまでは玄関で所謂ヘソ天状態。なかなかアクティブな朝。元気で良いです。頭を撫でます。文句鳴き。
暗礁である。軋む体をなんとか立て直す。自分の言葉に穴が開き、いつの間にかぼろぼろに。【黒目】 Sさんの話。近所ではないが、よく通る場所に空き家があって、通るたびになんとなく気になって目がいく。開け放たれた戸から覗き込むように外を見ている顔の上
ひょこひょこ尻尾を動かして玄関を監視するイティさん。可愛くパトロール中。頭を撫でます。小さく文句鳴き。お口だけは大きく開けました。行ってきますね。
不失である。肺がばら撒かれたような部屋。昔の宝石が鈍く光っている。【呼ぶ声】 Sさんの話。調子が悪くて仕事を休んだ日。外から自分の名前を呼ぶ声が、薄く小さくずっとしてた。寝ようとすると妙に目立って聞こえる。ずっと無視して、そうするしかない。そ
階段ですりすりしながら見送るチョビ子さん。頭を撫でます。結局玄関まで追いかけて来ました。玄関にはイティさんが。おててを撫でます。行ってきますね。遅刻気味。
沸々である。落とし穴ばかり続く。知らずに溜まって。【曇天の少女】 Sさんの話。道路脇の看板の下。時々、昔の格好をした少女が佇んでいる。昔、といってもせいぜい昭和だが。いつも眉間に皺を寄せたような顔。曇っている日によく見かける。以上、本日の怪談
のんびり休日のイティさん。今はお皿に。椅子に座ると膝にやってきます。顎に頭をつけて背中を撫でます。すりすりと。
忘却である。彼方から伸びてくる手。とても間に合いそうに見えない。【修学旅行にて】 Sさんの話。修学旅行の旅館にて。朝方目が覚めた。目を開けると部屋の入り口の方を向いていて、少し扉が開いているのがわかった。ごろごろと音を立てて何か転がっていた。
チョビ子さんは、ご飯まだ?のお顔。休日でいつもよりちょっと遅め、かつ食事の支度中に色々割り込み案件が。すぐやるから待ってねー頭を撫でます。
冥酊である。白い箱が鎮座している。霞む意識、出来るだけ集中を保つよう努力する。【竹林の人】 Sさんの話。竹林の中に立っている人を時々見かける。道でもないところに明後日の方を向いている。近所の誰かだったり、時には全く知らない人だったりする。この
何かひそひそと話をしているチョビ子さんとイティさん。打ち合わせは終わりチョビ子さんは二階へ。イティさんの頭を撫でます。玄関に居座ろうと踏ん張ってました。行ってきますね。
何かひそひそと話をしているチョビ子さんとイティさん。打ち合わせは終わりチョビ子さんは二階へ。イティさんの頭を撫でます。玄関に居座ろうと踏ん張ってました。行ってきますね。
懐古である。誰もが目を細め、肩を落とす。そうして皆、力を失っていく。【花火の思い出】 Sさんの話。子供の頃、夏に親戚の子が遊びにきた晩に、花火をした。近くに空き地があった。他にはあまり灯りもなく、開けているのに妙に暗い場所ではあった。時々、花
ふんにゃりと玄関前のイティさん。平和で何より。行ってくるねと背中を撫でます。一応、玄関に入って直ぐに引っ込むイティさん。行ってきますね。
ふんにゃりと玄関前のイティさん。平和で何より。行ってくるねと背中を撫でます。一応、玄関に入って直ぐに引っ込むイティさん。行ってきますね。
灰空である。見えているのか見えていないのか。それすらも判然としない。【断末魔】 Sさんの話。少し離れた親戚の家に泊まるのが苦手だった。其処も古い家で、居心地は悪くはないし皆優しい。でも、必ず深夜に叫び声が家の何処かから聞こえる。まさに断末魔と
チョビ子さん。やっぱり押し入れにいました。行ってくるよ、と言うとのそのそ出てきます。頭をなでます。行ってきますね。
秘事である。暴れる空気がこちらに迫る。抱えきれない。【裏返し】 Sさんの話。帰宅すると、台所に積んであったお皿が、全て裏向きになっていた。こういう日は時々あり、家人総出で、家の片付けをする。何故かはわからないが、昔からそういう習慣がある。以上
支度するのを待つイティさん。今朝はお行儀がことさら良いですね。頭を撫でます。玄関前のお皿に寝そべります。のんびりどうぞ。もう一度撫でて出掛けます。