タオルを取り替えました。ウィコさんがすぐやってきて色々確認してます。ふむ、まあいいだろう、とくしゃくしゃに仕掛けたタオルに横たわります。気に入った?と頭を撫でます。
錯覚である。何も外からは見えない。それを良いことに支配している。【くさび】 F君の話。腕の痛みを覚えて目が覚める。錯覚ではなくまだ痛い。起き上がって灯りを点けて、腕をまくる。肘と手首の間に、小さな歯形がついていて赤くなっていた。以上、本日の怪
さあ、と迫るイティさん。鴨居に引っ掛けたキラキラ猫じゃらしを所望してます。少しだけ遊びます。朝なのでごめんねー。元に戻すとまだ凝っとじゃらしを見上げてました。頭を撫でます。
奇物である。体を濡らして倒れ込む。文字を追いかけ、人を追いかけ。音に嵌まり込む。【たたずむひと】 F君の話。駅前にある円形の公園。そこで、夜に佇む女性をよく見る。数年間、同じ服、同じ姿勢で立っている。もう景色に溶け込んでいるように見える。他の
タオルの上からどいてくれないチョビ子さん。仕方ない、別のにします。使い終わって戻るとどいてました。うーむ、と頭を撫でます。
破天である。いつの間にかそこに呼ばれ、指差される。顔を覆って逃げ出すだろう。【とうとつとかいかつ】 F君の話。唐突だった。晴れた秋の日の事だった。家の玄関の方からこんにちは!と快活な男性の声が聞こえた。行ってみたが、誰も居ない。その日から、時
台所のマットに執着するイティさん。これはどいてくれませんね。まあ、しょうがない。出掛ける前に覗くとヘソ天に。お腹を撫でます。得意げなお顔。
漆黒である。1人肩を落として帰る。指折り数えて嫌なことを待つ。【にがてなひと】 S君の話。かなり幼い頃のこと。友達のお母さんが苦手だった。友達たちには子供にもわかるような大袈裟な作り笑いで接するが、自分の子供には鬼のように怒っていた。それが怖
すりすりとお見送り待ちのチョビ子さん。ぬるーんとすりすりしてます。背中やお腹をわしわし撫でます。にこにこしてました。
濡夜である。時間が折れ重なり。さまざまなことを忘れていく。【あたらしいぼせき】 S君の話。子供の頃のこと。家族でお墓参りに行った時のこと。墓地の中で新しい綺麗な墓石を見つけた。ピカピカと黒い新しい。近寄って自分の顔を映してみた。だが、そこに自
待ち伏せつつ寛ぐイティさん。朝の玄関が好きなようですね。大欠伸を見逃しません。頭を撫でます。今日はしょうがないニャーとどいてくれました。
殺意である。誰でもいい。いつでもいい。【みつめてた】 S君の話。夜道で。道路工事をしているところを通り過ぎた。少し離れたところからそれを見ている女の人がいた。が、女の人がいるのは、公園の藪の中、顔のあたりまで木が生えている辺りであった。それに
イティさんとウィコさんは階段でお出迎え。仲良くしていたようです。階段のあたりはちょうど暑さを調節するのに良いところぽいですね。順番に頭を撫でます。
無味である。残されている。この場所にただ残されている。【あか】 S君の話。夜に車を走らせていた時のこと。農道ととまではいかないが、田圃が多くて、民家が点在するような寂しい道だった。ある大きな古民家風の家の脇を通り抜けた時のこと。その家の屋根の
玄関脇のチョビ子さん。板の間にぺったりしてますね。お出かけ前に頭を撫でます。昨夜はゴシゴシしましたね。あまり毛は取れなかったけど少しすっきりしたかな?
空虚である。昔の場面ばかりが脳裏を過ぎる。今の風景は見えぬまま通り過ぎていく。【あかいもや】 S君の話。電車の中にて。何となく顔が見えにくい人が少し離れた席に座っていた。顔の周りに赤っぽい靄が掛かっているような感じだった。隣に人が座り、赤い靄
玄関先のイティさん。お外に行きたいのかな?見ているとすぐに中へ戻りました。好奇心が強い猫さんです。頭を撫でます。
白亜である。怪しい岩の城。そんな谷底をどんどん下に向かって進んでいる。【ひかってた】 S君の話。いきなり雨が降ってきたので雨宿りした。まだ午後になったばかりの頃。止まないなら走って駅まで行こうか、と考えていた。ふと、雨の間を縫うようにピカピカ
テレビの裏からコンニチハ。ウィコさんが食べてるご飯を見てますが少し羨ましそう。ものぐさに体を捻って目を離しません。ちゃんと食べようね。頭を撫でます。
異形である。夜は白けたような空気。味気なく横に伸びていく。【そこからさき】 S君の話。盛り場で、いつもの路地に入る。この奥のバーに行くのだ。しかし、何故か奥の方が見えない。灯りがないわけでもないのに見渡す事ができない。気味が悪いので引き返した
待ち伏せのチョビ子さん。目が合うと出てきます。ぬりーんぬりーんと体を擦り付けてきました。頭を撫でます。もう少し時間があったらブラシを。
惜別である。誰もが暗く溜まった空気の中を熱気に押し流されて歩いている。夜の底で息を潜めて。【よくみた】 S君の話。仕事疲れで帰宅してベッドに横になると部屋の明かり点けずにいつの間にか眠ってしまった。夜中に目が覚めて部屋の入り口を見る。明るい廊
お見送り待ちのイティさん。ありがとねー、と撫でます。するっと抜けてそのまま二階へ。見送り無しで出掛けます。しょうがなし。
朱花である。空気が澱んで横たわる。体は重く、さらに重く。【がらりと】 S君の話。ガラリと、すぐそこの窓が開いて、すぐにピシャリと閉まった。寝ようかと目を瞑ったばかり。窓には当然鍵を掛けていたし、ここはそもそも2階である。気にしてはいけない、相
豪雨と雷雨。イティさん怖がって潜んでました。すぐやむらしいからも少し待ってね。手を伸ばして頭を撫でます。納得いかない感じでした。ご飯の用意を。
暗顔である。気ばかりが焦る。今日という日を潰したような。【どのみち】 S君の話。子供の頃、お墓参りが嫌いだった。その日の晩、必ずうなされて変なものを見るからだ。怒ったような顔をした男が1番嫌だった。威圧的な感じがして苦手だった。体は強張ったよ
お見送りのイティさん。今日は行かないでアピールが強めですね。うーん、今日はーチョビ子さんあ。。。頭を撫でます。長めに遊んでから出掛けました。
白煙である。全てを覆い隠す。天罰の時を待つ。【はんかがい】 S君の話。金曜日の夜だった。夜中に繁華街を彷徨く。最近は何処もお店はやっていないが、少しでも夜の街の雰囲気を味わいたかった。すると、灯りの消えた風俗店の辺りに黒いもやのようなものを見
太平楽に寝転んでるイティさん。広々な床でお腹を見せてます。ちょっと撫でさせてもらいました。すると、はっしと両手で私の手を掴まえてぺろぺろお返しくれました。