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2022年07月19日00:45

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沖縄戦、訓読み、ネット探偵

読了した順に、
1 太田昌秀『沖縄のこころ―沖縄戦と私―』
2 笹原宏之『訓読みの話』
3 エリオット・ヒンギス、安原和見訳『べリングキャット デジタルハンター、国家の嘘を暴く』

1 著者の太田昌秀・元沖縄県知事は、太平洋戦争末期、日本陸軍沖縄守備隊に徴用された沖縄の全12校の中等学校男子生徒からなる「鉄血勤皇隊」1780人の1人であった。死亡率は50%だったという。ひめゆり部隊ほど有名でないが、悲惨すぎて映画化などできなかったのだろう、と想像する。

2は途中まで読んでやめ、積読だったのを引っ張り出して、最後まで読んだ。自分の下の名「雅之」の「雅」をなぜ「まさ」と読むのか? 女優の「和泉雅子」も、「森雅之」という有名な俳優も、阪神タイガースの「掛布雅之」もいたから、昔から気にしたこともなかった。だが改めて考えると、この字は常用漢字に入ってはいるが、その音訓表に「まさ」は載っていない。その読みの由来が何か気になって白川静の字書に当たると、「まさし」をはじめ多くの訓が並んでいた。説明によると、「雅=まさし=正し」で、由来は「正しい(ただしい)」と同じ。何の変哲もなくつまらない。ちなみに「雅=みやび」は「宮」「都」に由来する。いかにもそうだろう、と思う。これらを知った後、『訓読みの話』を探して読んだ。内容は「訓読みよもやま話」といったところ。この本から離れて、何千字か日々使われている訓読みの実際に思いを致すと、訓読みは、過去千数百年〜数百年にわたって、日本人が漢籍をにらみながら必死で「読もう」「日本語に置き換えよう」と奮闘、格闘してきた痕跡、結晶なのだ――と思い至る。

3『べリングキャット』については追って…。
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