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2022年07月09日14:08

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宮沢和史による「沖縄入門」

『沖縄のことを聞かせてくだい』は著者・宮沢和史(「かずし」かと思っていたが、「かずふみ」が正しいと奥書で知る)による、沖縄関係者10人へのインタビュー集+エッセイ。500ページ弱。
 ミュージシャンである著者は1966年、山梨県生まれ。1992年発表の大ヒット曲「島唄」で有名となったが、沖縄内外に反発や逆風もあったという。読み進むうち、著者が沖縄に学び続け、こだわり続けたことで、理解者も増え、広く受け入れられるようになったと伝わってくる。

インタビュー相手の最初は、復帰間もない沖縄を全国区にしたプロボクシング世界チャンピオンの具志堅用高。2人目が吉本芸人の又吉直樹。又吉は父が沖縄本島の名護市、母が鹿児島県奄美群島・加計呂麻島の出身だが、自身は大阪で生まれ育った。3人目以降はほとんど知らない人たちだが、沖縄民謡などそれぞれの道の有名人や、逆に本土出身で沖縄に住み着いた人など。章末でなく文の途中に多くの詳しい注があって助かるが、他の読みかけの本も気になって途中からやや飛ばし読みになった。注も含め多くの人や芸能や文物が出てくることで、この本自体が「沖縄入門」にもなっている。
 僕自身はまず、大田昌秀元沖縄県知事の本4冊を注文し、すでに『沖縄鉄血勤皇隊』は届いた。(「鉄血勤皇隊」とは凄い命名だが、太平洋戦争末期に日本軍沖縄守備隊によって名付けられた、13歳から19歳の中等学校男子生徒たち)
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