橋爪大三郎『いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問』にあった、アメリカの福音派やトランプ支持層をめぐる指摘。
<アメリカで、キリスト教の信仰はじり貧をたどっています。都市部の若い人びとは、教会にあまり行きません。その昔の学生反乱やヒッピーやカウンター・カルチャーや、ニューエイジや瞑想ブームや、フェミニズムやさまざまな社会運動に、農村部の人びとはついて行けません。アメリカの社会問題は全部、キリスト教がすたれたせいだと、考えるのです。
それを、グループにくくる名前が、福音派(Evangelical)。アメリカ社会の変化についていけない、反動形成と考えられます。>
――最後の「アメリカ社会の変化についていけない、反動形成」に、なるほどと思った。この引用にはないが、もちろんLGBTQも認めない。農村部だけでなく、ラストベルトの労働者・失業者の多くもそうだろう。そしてこうした人々はトランプを支持する。
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