6月23日の朝日の文化・文芸欄は漢和辞典をテーマにしていた。その末尾にドキッとした。
<漢詩に親しんできた歌人の永田和宏さんは、多様な漢和辞典の重要性をこう説く。「ネットの辞書だけで十分という風潮があるが、語には幾つもの意味がある。一元管理すれば言語は駄目になる。意味の多様性を尊重しないと文化は育たないし、多彩な辞典はそれを支えている」>
永田氏は生命科学者でもあるから、この主張はより説得力を増す。科学は意味の多様性と逆に、一義性を重視するというのが常識だろうから。
翻ってわが身は、長いこと漢和辞典を引いておらず、何度かの引越しなどの際に処分し、手元にもない。(漢和辞典を含む電子辞書を買おうか…)
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