今日の朝日文化欄が紙面の上半分を「閣議決定の重みって」に充てている。
閣議は昔からあるが、今は内閣法により首相が主宰し、原則毎週火、金曜に全閣僚が官邸に集う。時間はわずか十数分。事前に官僚や与党内で協議を重ねているから。
かつての官僚主導、大臣はお飾り・名誉職だった時代から、長い行政改革を経て、首相の意向が反映しやすい構造、権力が強まるような図式ができてきた。ねじれ解消で首相「一強」、というのはよく言われているところ。
だが本来、国権の最高機関は「国会」。閣議決定は政府内の意思統一にすぎない。これまでの憲法解釈や法律、国会決議と矛盾する場合に勝手に行ってよいはずはない。
ねじれはブレーキが利き過ぎ、一強はアクセルばかりの「決めすぎる政治」を生む。
最後の砦は民意、と言われればその通りだろうが、自分も含め今の日本人はデモに行ったりしないなあ…。
ログインしてコメントを確認・投稿する