バブル期、日本経済は世界一だったの？

今日の朝日の書評欄で本社編集委員・原真人が担当したのが、ブームとされるバブル回想本。具体的には、住友銀行や野村證券の元社員が書いた内幕物などが取り上げられている。

売れている理由として、
＜まずバブルへの郷愁。昨今のしょぼい経済を憂えつつ、世界一の経済を謳歌したパワフルな時代を懐かしみたい欲求だ。＞
とあった。あの時代、日本は「世界一の経済を謳歌した」って本当？ にわかには信じがたいというか、今でも半信半疑。でも朝日の編集委員は常識はずれなことを書かないだろうし…。

僕自身は１９８７年３月から９１年２月まで米ニューヨーク在住で、ほぼバブル経済期に相当していた。朝日の国際衛星版を職場で見ていたし、三菱地所がロックフェラーセンターを買収したことが米メディアでも取り上げられたりしていた。一方、アメリカ経済はブラックマンデー以後、いち早く景気後退に入っていた。

――とはいえ、日本が世界一の経済を謳歌していたという認識は、自分が持ったことも、接したこともなかった気がするのだが…。