新宿のディスクユニオン「昭和歌謡館」に行ってきました。
先だってNHKのドキュメンタリー番組「72時間」で紹介されていたお店。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/210/1199129/
中はかなり混み合っていて、とても狭い。
買い上げたのは、2枚の7インチシングル盤。
毎月、池袋のジャズバー「モンゴメリーランド」でテーマを決めてレコードを持ち寄り《音楽を聴く会》をやっています。ジャズに限らずノン・ジャンル。今月のテーマは『旅立ち』だったので、懐かしのこの曲を求めてこの店にやってきたというわけです。
上条恒彦+六文銭の「出発(たちだち)の歌」。71年に「合歓の郷」ポピュラーソング・フェスティバルでグランプリをとってブレーク。翌年にスタートした「木枯らし紋次郎」のテーマ曲の「誰かが風の中で」も大ヒット。どちらも「旅立ち」感満点です。
さっそくかけてみました。
ちょっとパチパチしましたので、例によって電解水とデンターシステマでクリーニング。45回転なので見かけのチープさからは信じられないようなよい音がしてびっくり。とても解像度もよく高域もクリアに伸びてハイファイ感満点。それでいていかにもアナログらしい弾むようなたっぷりとした低音があって胸躍ります。
「モンゴメリーランド」の会では、他のひとが持参した昭和フォークソングのコンピレーションCDとまともに被ってしまいました。ええい、ままよとばかりに、オリジナルとCDとの真っ向勝負の聴き較べ。
マスターからは、「ドーナッツ盤の圧勝!」との声。
皆さんは、あまりの音の良さに少々あきれ顔でした。CDをお持ちになった先生には申し訳なかったのですが、これはもう本人もご納得。
日本のオーディオも、レコード業界も全盛の頃。そのサウンドがそのまま再現されるのですから楽しいです。決してレトロな音ではありません。CDは、安直なリマスターやマスターテープそのものの管理の問題でコピーだったり、保存が悪かったりしているのでしょう。ヴィニル盤のオリジナルのほうがかえって劣化がないので、今のシステムで聴くと実に新鮮な音がします。
こりゃあ、はまりそう。
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