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2015年03月31日22:54

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フランスの物部氏&プルースト、カフカ、ジョイス

鈴木道彦訳でマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』「ゲルマントの方 I」を読みかけたが、なかなかその世界に入っていけないので、とりあえず中断。

「ゲルマント…」に興味を抱いたのは、鈴木氏のエッセー本で、作中でゲルマント家はフランス社交界屈指の名家で、その歴史を6世紀にさかのぼり、ブルボン王家よりもはるかに古い由緒を誇る、日本で言えば、物部氏か曽我氏が現在まで続いているような…と紹介されていたからだった。

一言で言えば、興味の原動力は「フランスの物部氏」という「エキゾチシズム」である。でも、手に取った文庫本「ゲルマント…」には、そんな描写がなかなか出てこない。あるいは、もっと前に出てきたのかもしれない。

1929年生まれの鈴木道彦氏は、『失われた…』を個人全訳した二人目(なんと、仏文学者・鈴木信太郎の息子だという)。最初に個人全訳した井上究一郎の文庫本の1冊目はずっと昔から持っていたが、最初のほうで挫折したままだった…。

去年、フランツ・カフカの伝記などカフカ関連の本は何冊か読んだ。カフカは、ドイツが支配していたボヘミア(現在のチェコ)の首都プラハのユダヤ人で、日常生活ではチェコ語も話したが、支配者の言語であるドイツ語で教育を受け、仕事に就いていた。ちなみに、詩人リルケもプラハ出身だが、ドイツ語で書いた。

また、比較的最近、ジェイムズ・ジョイスの4つの長編小説を1冊に収めたペーパーバックを買ったついでに、梁瀬尚紀訳『フィネガンズ・ウェイク I』を買った。原文は英米の学者でも訳が分からずお手上げという人が多いという代物。まず柳瀬氏の日本語訳から入っていくか?
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