昨年にも増してソフトの渉猟ということでは乏しかった一年でした。オーディオ面でファイル再生が主になったということ、そのファイル再生にずいぶんと振り回されたという事情もあったとは思います。そういうこともあって、なかなか新譜には手が出ず、あるいは
今年も、コンサート通いに励みましたが、数えてみると33回ということで年々ペースダウンしてきています。海外遠征も、今年はイタリアに1回行っただけで、このオペラやコンサートも7回と、こちらもペースダウン。合計40回にとどまりました。オーケストラ
「天下統一」とはたいそうなネーミングだけれど、岡崎出身の中木健二さんが呼びかけて結集した日本のトッププレーヤー三人による弦楽三重奏アンサンブル。中木さんがフランスから帰国した2014年に地元岡崎市から同市シビックセンターのレジデントアンサン
ひさびさに「私小説」の面白さを取り戻した。人気女流作家の長内みはるは、戦後派作家・白木篤郎と知り合い、男女関係になる。白木の妻・笙子は、夫の自堕落な淫行を見て見ぬ振りをし、みはるとの不倫関係をも薄々知りながらも、妻として母としての平穏な生活
新進演奏家の魅力を紹介する紀尾井ホールの「明日への扉」シリーズ。そういう登竜門ともいうべきシリーズ。そういう場にもかかわらず、出演者はすでに巷では大評判となっていることが多い。そんなこのシリーズで久々に意表を突かれたように驚かされた新人の登
田部京子さんが、浜離宮朝日ホールで続けているドイツ・ロマン派のリサイタルシリーズ。『シューベルト・プラス」の第6回。1曲目は、晩年のシューベルトの小品。とても切ない愛惜に満ちたアレグレット。シューベルトは直前にベートーヴェンの葬列に松明を手
「芸劇ブランチコンサート」は、毎日新聞社といわゆる音楽事務所のMIYAZAWAが主催するコンサート。一月おきに東京・池袋の東京芸術劇場で朝の11時から約1時間のミニコンサート。ピアニストの清水和音がナビゲーターを兼ねて、その仲間である日本のトップア
北区王子の北とぴあ国際音楽祭は、バロック・ヴァイオリン奏者の寺神戸亮さんが中心となって、こうしたバロック時代やモーツァルトの歌劇をピリオド楽器を使用した古楽アンサンブルで上演するというユニークな催しです。久しぶりにそのメインイベントであるオ