黒澤明監督の作品。
戦国時代の武将が息子に家督を譲った事から争いが起きる話だ。
「先ず、今の世をなんと御覧なさる?
義も情もかなぐり捨てねば
生きて行けぬ世の中でござるぞ」
こういう世の中になったら愈々地獄が近い。
そういう世界にしない為に、この世界を天国の様な所にして「神」と人類に幸いをもたらそうと努力して来たが、俺の生前にはそんな理想の世界にするのは無理だろう。
それだけ今の世の中の問題はこんがらがっていて始末が悪い。
俺に実子がいたら後を引き継いで貰おうと考えた事も有るが、そもそも結婚相手が居ない上に出会いの機会すら無い。
結婚の夢は潰えたかも知れない。
「平山丹後
陰ながら大殿のお供を仕り
あまりのお痛わしさに
追放の身をも顧り見ず推参仕りました」
逆境の時、こういう忠実な人間が一人居るだけで気持ちが大分楽になるのは分かる。
俺にも一人だけ親友が居る。
昔から交友関係は広く浅くでは無く、狭く深くをもっとうにして来たので、親友が一人居るのは有難い。
「狂った今の世で
気が狂うなら気は確かだ!」
という事は気が狂ってしまった俺は今の世では正気という事か。
しかし、何時の世でも人は「今の世は狂っている」と言うんだな。
では「正気の世」とは何時の事を指すのか?
「人は泣き喚いて生れ
泣くだけ泣いて死ぬんだ!!」
俺にも人知れず涙で枕を濡らした夜が幾つも有る。
今はもう泣く事にも疲れたが。
「神や仏はいないのか、畜生!
居るなら聞け!
お前らは気紛れな悪戯小僧だ!
天上の退屈しのぎに虫けらの様に
人を殺して喜んでいやがる!」
俺の「神」はそんな事はしないと俺は信じている。
だから「神」の為、人類の為に年中無休の無給で働いているんだ(何時の日か報われる事を信じて)。
「何時の世にも繰り返すこの人間の悪行
殺し合わねば生きてゆけぬ
この人間の愚かさは
神や仏も救う術はないのだ!」
俺は預言者として「それ」を何とかしようと試みている。
シリアでも12日間戦争でもそうだった。
今はイスラエルとパレスチナ、アメリカとイランに対して何とかしようとしている。
もし、俺の提案に各国が耳を傾けてくれたなら、戦争をせずに問題は解決出来る筈だ。
黒澤作品をずっと観て来て思ったのは現実的過ぎるという点だ。
だから、後味の悪い終わり方をする作品も結構有る。
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