黒澤明監督の作品。
身代金目的の誘拐が起こる話だ。
「それから、もう一つ、丈夫すぎる
適当に壊れてもらわにゃ売れ行きは伸びんよ」
商売人としてはそう思うのが自然な事かも知れないが、消費者としては聞き捨てならない発言だ。
「もちろん、コストは高くつく、純益は少ないだろう
しかし、長い目で見れば、その方が本当の利を上げるよ」
素晴らしい。
実に真っ当な考えだ。
こういう商品を作ってくれるなら応援したくなる。
「男はな、やっつけるかやっつけられるかだ」
俺はこの考え方を否定する。
もし、この考え方の通りなら世界中戦争だらけになるからだ。
拐った子供が人違いだと分かっても身代金を要求する犯人は無茶苦茶だ。
拐われた子供の実の父親は何故自分で身代金を用意しようという気にならないのか疑問だ。
それと、身代金は警察の方で用意してくれるとばかり思っていた。
身代金の受け渡し方法は、鞄のサイズと特急を指定していた時点で見当は付いていた。
煙突からの煙だけがカラーだ。
黒澤映画で一部だけでもカラーが使われるのは今回が初めてでは無いか。
「踊る大捜査線THE MOVIE」でも同じ演出がされていたが、元ネタはこれか?
貴族と平民みたいな感じか。
「悪い奴ほどよく眠る」でもそうだったが、安易にハッピーエンドにしない辺りは凄いと思う。
黒澤作品も、残る所あと僅かとなった。
とても名残惜しい。
もっと観ていたかった。
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