黒澤明監督の作品。
戦後の恋人達の話だ。
どうやら、主人公の好みはポッチャリ系らしい。
「人間、落ち目になってみると、金のありがたみが、よく分かるよ」
この台詞は胸に染みる。
俺は療養に専念する為、今月の20日で仕事を辞めた。
障害年金で細々とやるしか無い。
はっきり言ってギリギリの生活だ。
「自分達さえ楽ならいいんだ」
俺は生まれてこの方、この考え方を否定し続けて来た。
まだ、結論は出ないが、俺は今に到る迄、貧乏くじを引かされ続けている様な気がする。
元々、金が有れば良いのだが、残念ながら貧乏だ。
病気になった時、奨学金の返済を免除する事も出来たが、そうしなかった。
これまた病気で年金の掛け金を免除する事も出来たが、ギリギリ迄払い続けた。
生活は苦しいが、防衛費増額という条件でなら消費税の増税にも賛成した。
だが、だからこそ、最近になって「他人なんてどうでも良い、自分さえ良ければ良い」みたいな考え方も理解出来なくは無くなって来た。
人間は社会性の生き物だから「他人なんてどうでも良い」という考え方だと社会が成り立たなくなる。
それは分かる。
しかし、社会の為だと言って個人に負担を強い続ければ、俺みたいに生活をするのが難しくなる個人も出て来る。
そうなったら本末転倒だ。
個人が社会を殺すのは駄目だが、社会が個人を殺すのも駄目だ。
ホストクラブならいざ知らず、キャバレーに行ってみたいという女性は珍しいのでは無いだろうか?
動物園での台詞の一々が辛辣だ。
大の大人がゴッコ遊びをしていたら、そりゃあ恥ずかしい。
ラストの音楽堂の場面は良いが、喫茶店の方は微妙だと感じた。
この時代なら貧乏でも付き合ってくれる人も居ただろうが、現代の日本ではそれすら無い。
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