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2023年06月17日16:50

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脳の闇と、CMの天才2人

最近読了した本(一部のみ読んだのは除く):
1 中野信子『脳の闇』(新潮新書、2023年2月5日発行)
2 川村蘭太『伝説のCM作家 杉山登志 30秒に燃えつきた生涯』(河出書房新社、2013年初版発行)
3 今井和也『テレビCMの青春時代』(中公新書、1995年1月25日発行)
4 透野未来(とうのみき)『伝統色藍 7つの秘密』(彩波出版、2023年3月3日初版発行) 
5 『NHK美の壺 藍染め』(NHK出版、2007年10月25日第1刷発行)
6 さだまさし『眉山』(幻冬舎文庫、元は2004年12月に同社から刊行)

1の著者は、読者が限られた専門的な論文の世界が面白くなくなり、一般読者向けの本やメディア投稿、出演にフィールドを変えたらしい。著書を初めて読んだが、内容にはほとんど異論はない。これは少数派か?

2は、日本のテレビCMの初期に「天才」と呼ばれたCMディレクター、杉山登志(とし)(1936〜1973年)の人生の軌跡を辿る。杉山が37歳で自殺した際に遺書とみられる詩:

リッチでないのに
リッチな世界などわかりません
ハッピーでないのに
ハッピーな世界などえがけません
「夢」がないのに
「夢」をうることなどは……とても
嘘をついてもばれるものです

――を遺した。

杉山は多数のCMを手掛け、資生堂のものが多かったが、モービル石油の「のんびり行こうよ」は僕も覚えている。

3の著者はレナウンの宣伝部で、レナウンの社歌に近い「ワンサカ娘」や、当時の美男の代表だったアラン・ドロンを起用するダーバンのCMを担当した。僕自身の考えでは、「ワンサカ娘」は、作詞作曲の小林亜星が着想した経緯や歌詞の内容を考慮すると、「日本の高度経済成長を象徴するCMソング」である。
 この本で著者は、杉本ともう一人の天才、松尾真吾を振り返る。松尾は杉本よりも長く生きたが、今でいえば過労死的な突然死をした。

――藍染め、故郷については追って。
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