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2021年09月09日00:32

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チキンラーメンと電気洗濯機

芦川いづみが出ている日活映画:
1『江戸の鼡たち』(1957年公開、冬島泰三監督、モノクロ)
2『堂堂たる人生』(1961年公開、牛原陽一監督、カラー)
3 ? (?、?、モノクロ)

1は措いて、2はつぶれかかった玩具メーカーの開発担当者(石原裕次郎)と、その会社の社長の行きつけの浅草仲見世のすし屋の娘だが、同社に入る女性(芦川いづみ)を軸に展開する。東海道新幹線の開通前で、大阪出張で乗るのは特急つばめ。日清食品とタイアップしているのだろうが、裕次郎が風邪をひきアパートで寝込んでいるときに見舞いに来た芦川が作ってやり、商品名を連呼しながら一緒に食べ、「おいしいわね」と言うのが、大量に備蓄しているチキンラーメン。蓋付きの丼に魔法瓶からお湯を入れて。発売以来いまも売れているロングセラーだが、最もオーセンティックな食べ方か。僕自身の実体験では、ガスコンロでお湯を沸かして作った気がするが。

3どの映画か覚えていないが、モノクロで、芦川いづみが電気洗濯機の手回し脱水機の取っ手を延々と回しながら話すシーンがあった。二つの円筒の隙間に、洗って濡れた衣服を挟み、絞るタイプ。遠心分離型の脱水槽が出現する前、高度成長前期の家電である。

一般的に、1960年前後はモノクロとカラーが混在し、ほとんどモノクロだったのが徐々にカラーが増えていく。その中で稀にアメリカ的なブルジョワの家もあるが、金持ち以外は、4畳半にちゃぶ台でご飯とみそ汁の食事をとっていたのが、洋風ダイニングキッチンでのテーブルと椅子に代わる。ほんの10年前後で大きな変化があった。映画は時代の変化を反映している。

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