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2021年09月02日21:10

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「半藤史観」にどう対するか(2):昭和天皇とマッカーサー

東京裁判では「天皇の戦争責任」を問わないことで決着した経緯については、昭和史をめぐる半藤一利氏の論述においても詳細に追究されている。連合国側でも、アメリカ国内にも、昭和天皇の戦争責任を追及すべしとする意見・勢力はあったが、マッカーサーは日本や天皇に知識・認識があったこともあり、占領時の日本統治の最高責任者として天皇を免責とする立場を貫いた。

このことは既知だったこともあり、今回読んだ『昭和史 戦後篇』で興味深かったのは10回に及んだマッカーサーと昭和天皇の会談と、その中身である。ここで半藤さんが展開しているのは、連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官のマッカーサーと、ほんの少し前まで日本国の主権者だった昭和天皇という、「占領下日本のツートップ」が、今後のこの国の在り方について議論を重ねていたということ。これは、「天皇は一切の政治的行為を行わない」という、新憲法の重要な規定に違反する事態である。

ーーこの半藤さんの行論について、歴史学者や憲法学者はどう評価しているのだろう。
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