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2017年07月15日09:02

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偽史の聖地

今日の朝日の記事で最も興味深かったのは土曜版の「キリスト街道(青森県)」。この街道は見渡す限り山ばかりの中にある。

読んでみると、新興宗教「天津教」教祖の竹内巨麿と一行が1935年にやってきて小高い丘の上に十字架を立てたのだという。竹内らは同時代の「日本主義」の影響を受けた神国思想を主張したが、その翌年の36年に不敬罪容疑で教祖が逮捕され、裁判で争い、大審院では証拠不十分で無罪を勝ち取った。

裁判で天津教は、皇国史観に真っ向から異議申し立てをした。「どちらも神話なのに、なぜこちらだけ偽りと決めつけられるのか?」と。

要するに、権力の後ろ盾さえあれば、「偽史」のレッテルはいともたやすく「正史」のそれに貼りかえられる!かつての日本の言論は、そんなどんでん返しを妄想する偽史のオンパレードだったと。
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