mixiユーザー(id:7131895)

2017年01月29日23:34

248 view

人権なき「象徴」

今月19日の朝日の高橋源一郎の文より。
昨年の天皇誕生日に皇居前の一般参賀の参列に加わったことを踏まえてのもの。その中の印象に残った一段落を引く。1947年の中野重治の文を踏まえている。

<個人の人権を尊重した憲法の公布を告知する天皇の姿に触れながら、誰も、その天皇自身の「人権」には思い至らない。その底の浅い理解の中に、中野は、民衆の傲慢さと、「戦後民主主義」の薄っぺらさを感じ取ったのである。>

この直前に引かれた中野の文には、「僕は天皇個人に同情を持っているのだ・・・個人が絶対に個人としてありえぬ。つまり全体主義が個を純粋に犠牲にした最も純粋な場合だ」とある。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年01月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記