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2015年04月03日01:08

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落花、時の移ろい…

六義園(りくぎえん)に行ってみた。ライトアップされた桜を見に。

初めてではないはずだが、道順など忘れていた。JR駒込駅から数分歩き門に入ると、近くに有名な枝垂桜(しだれざくら)があり、大勢の花見客で賑わっていた。(後になって、こちらが正門だと分かった)

帰りに通りかかった駅に近いほうの門に、「落花」という開花状況を示すプラカードが掲げられていたように、桜の古木の大きく広がった枝に咲く花はすでにやや寂しく、緑が萌え始めていた。先週末にでも来れば良かった!(駅前ロータリーの桜のほうがまだ満開だった)

それでも、「来てよかった」とは思った。
滞在時間数十分の間に思ったのは「時の移ろい」ということ。桜が咲く時期は時の移ろいの中で、一年の四季の変化の中でもピークの一つだろう。(他に思い浮かぶのは、雪景色や新緑、夏の花火や紺青の空、夕立の雨の匂い、入道雲、黄金色に実った稲田、台風など…)

やはり四季の変遷のある温帯の島国ならではの、鮮やかな色彩に彩られた時間感覚。
過ぎ行く時の流れの中の、今この時を最も痛切に哀切に感じる時間。
桜の花には、夏の花火と同じくらい、「時の移ろいのかなしみ」を感じる気がする。

ちちふさをろくでなしにもふふませて桜終わらす雨を見ている(辰巳泰子)

という歌も思い出す。「桜終わらす」時のかなしみ…。
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