自分の中の傾向を敢えて比率にすると、3:1:6ないし3:2:5くらいか。
高度成長期に育ち、大学受験のときに浅間山荘事件をテレビで見ていた世代なので、その時代の影響もあって、反権力的感性・志向が保守的志向に勝っている。
しかし、二十歳前後には戦中派世代の思想家である吉本隆明に惹かれ、近年、最も気になる思想家は、やはり戦中派の橋川文三。吉本の反「戦勝国史観」=東京裁判批判に賛意を覚えたり、橋川氏の説いた靖国思想に心を打たれたり、また、戦前・戦中の「天皇(崇拝)感情」も理解できる気がする。さらに、時折、反米愛国的な義憤に駆られることもある。
しかし、それらに優って、僕の中で最も強いのは、政治嫌い。
ここで「政治」というとき、選挙や国政レベルでのいわゆる政治もそうだが、最もミクロなレベルでの政治、つまり人対人の関係において、人の上に立つのも下に立つのも、人を支配するのも人に支配されるのも、嫌いである、という資質がある。
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