失明を起こす謎の伝染病が広まる話だ。
無秩序を題材にしている。
隔離病棟での場面は強制収容所を彷彿とさせる光景だ。
恐らく極限状態での倫理を描きたかったのだろう。
確かに、混沌を描く事には成功しているかも知れない。
しかし、実際にこういう事件が起こったら、政府による対応はこんないい加減なものとはなり得ないだろう。
俺の考察に間違いが有るのかも知れないが、病棟の場面での選択と論理的帰結にも矛盾が有る様に見受けられる。
それは以下の台詞の有る一連の場面を見れば明らかだ。
「生きるか死ぬかっていう時にプライドにこだわってはいられない。」
それなら何故、卑怯な手を使って相手を殺してしまわずに、敢えて双方に死傷者の出ない選択をするのか。
「プライドにこだわらない」というのであれば、善良な人間であろうとも究極的には自我の塊でしか無いのだから、自分一人が無事である選択をする筈では無いだろうか。
また、「プライドにこだらわない」のであれば、己の手が汚れるか否かは問題外の筈である。
また、相手は暴君であり、今後更なる要求を突き付けて来る事、お互いが盲目である以上、力関係に於いても決定的な格差が存しないのも明らかだ。
それならば、この状況を打破する可く闘争へと向かうのが人間の本性として至極真っ当な結論では無いだろうか。
ならば何故、敢えて服従を選んだのか。
・・・疑問である。
今日の5号便で「出来るだけ遅く」という依頼が有った。
他の班の配達員が親切にも代わってくれたので時間休で帰った。
明日は休みだ。
※この日記本文とコメントの内容に他意は無い。
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