黒澤明監督の作品。
梅毒に感染してしまった医者の話だ。
許嫁が居るのに、術中の些細なミスで梅毒に感染して、結婚したいのに出来ないというジレンマを抱えた医者の心境は中々想像出来るものでは無い。
大分遠回しな言い方だったが、要は「童貞なのに性病という事が有ると思いますか?」という事だ。
きっと許嫁は何の事を言っているのか分からなかったのでは無いだろうか?
この主人公は、どうして梅毒になった事と、その顛末を隠しているのだろう?
後ろめたい事が有る様には見え無いし、言ってしまえば良いのでは無いだろうか?
最近、黒澤作品を観る様になって思った事は「俺は三船敏郎も良いけれど、志村喬の演技の方がもっと好きだ」という事だろう。
主人公の苦悩が俺には良く分かる。
「結婚して子供を造り幸せな家庭を築く」俺がこれを言い始めたのは昨日今日では無い。
15歳位の頃から言っている。
あれから24年間も、その夢が叶わないまま、只苦しみに堪えている。
だから、このまま非業の死を遂げたとすれば、俺は聖人では無いので、こんな細やかな願いすら叶わない世界を俺は赦せなくなるだろう。
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