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2015年08月14日21:45

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記念(8月14日)

情報BOX:安倍首相の「戦後70年談話」全文
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3566940

[東京 14日 ロイター]- 安倍晋三首相が 14日発表した戦後70年談話の全文は以下の 通り。同日夕の臨時閣議で決定した。

終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道 のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私 たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の 中から、未来への知恵を学ばなければならない と考えます。

百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした 国々の広大な植民地が、広がっていました。圧 倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、 十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危 機感が、日本にとって、近代化の原動力となっ たことは、間違いありません。アジアで最初に 立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。 日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多く のアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族 自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブ レーキがかかりました。この戦争は、一千万人 もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。 人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し 、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法 化する、新たな国際社会の潮流が生まれました 。

当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、 世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を 巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日 本経済は大きな打撃を受けました。その中で日 本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰 まりを、力の行使によって解決しようと試みま した。国内の政治システムは、その歯止めたり えなかった。こうして、日本は、世界の大勢を 見失っていきました。

満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は 、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こう とした「新しい国際秩序」への「挑戦者」とな っていった。進むべき針路を誤り、戦争への道 を進んで行きました。

そして七十年前。日本は、敗戦しました。

戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての 人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表 すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。

先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われま した。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願い ながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、 あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢え や病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎 での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、 沖縄における地上戦などによって、たくさんの 市井の人々が、無残にも犠牲となりました。

戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命 が、数知れず失われました。中国、東南アジア 、太平洋の島々など、戦場となった地域では、 戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無 辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰 には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たち がいたことも、忘れてはなりません。

何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛 を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返 しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに 、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家 族があった。この当然の事実をかみしめる時、 今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁 じ得ません。

これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和が ある。これが、戦後日本の原点であります。

二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。

事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使 も、国際紛争を解決する手段としては、もう二 度と用いてはならない。植民地支配から永遠に 訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重され る世界にしなければならない。

先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、 そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ 、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅 持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家 としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱き ながら、この不動の方針を、これからも貫いて まいります。

我が国は、先の大戦における行いについて、繰 り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ち を表明してきました。その思いを実際の行動で 示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東 南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人 であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を 胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のた めに力を尽くしてきました。

こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎな いものであります。

ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、 家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭 の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これか らも、決して癒えることはないでしょう。

ですから、私たちは、心に留めなければなりま せん。

戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平 洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力 となった事実を。中国に置き去りにされた三千 人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再 び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や 英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが 、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者の ために慰霊を続けてくれている事実を。

戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、 日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の 皆さんが、それほど寛容であるためには、どれ ほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要 であったか。

そのことに、私たちは、思いを致さなければな りません。

寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に 復帰することができました。戦後七十年のこの 機にあたり、我が国は、和解のために力を尽く してくださった、すべての国々、すべての方々 に、心からの感謝の気持ちを表したいと思いま す。

日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の 八割を超えています。あの戦争には何ら関わり のない、私たちの子や孫、そしてその先の世代 の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせ てはなりません。しかし、それでもなお、私た ち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正 面から向き合わなければなりません。謙虚な気 持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責 任があります。

私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け 野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐこと ができた。そして、現在の私たちの世代、さら に次の世代へと、未来をつないでいくことがで きる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に 、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸 国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐 を越えて、善意と支援の手が差しのべられたお かげであります。

そのことを、私たちは、未来へと語り継いでい かなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻 み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、 そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大 きな責任があります。

私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開 しようとした過去を、この胸に刻み続けます。 だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の 支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外 交的に解決すべきである。この原則を、これか らも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまい ります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不 拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責 任を果たしてまいります。

私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの 女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去 を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が 国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う 国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が 傷つけられることのない世紀とするため、世界 をリードしてまいります。

私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育て た過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ 、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されな い、自由で、公正で、開かれた国際経済システ ムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更 なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平 和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向 かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自 立の機会を提供するため、一層、力を尽くして まいります。

私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまっ た過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ 、我が国は、自由、民主主義、人権といった基 本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その 価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平 和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄に これまで以上に貢献してまいります。

終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、 そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げ ていく。その決意であります。
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