ジャン・コクトー監督の作品。
詩人が不思議な体験をする話だ。
「君の欠点は
すべてを知ろうとする事だ」
今から10数年前迄の俺なら、正にそんな感じだった。
文学だけに飽き足らず哲学迄読み耽っていた。
「深淵」を覗き込んだから覗き返されたのかも知れない。
「ガスで自殺したので」
「自殺?」
「もちろん未遂でしたけど」
此の事は最近つぶやきにも書いたが、俺には自殺での臨死体験が有る。
エンドロールの途中で帰って来た感じだった。
だから、死んだ後、少なくとも直ちには魂が消滅しないのを知っている。
あの時の感覚が正しければ、天国も有る事になる。
「これは悪夢なんだ
いい加減に目を覚ますんだ」
今の所、俺に取っては此の世界が「悪夢」だ。
預言者として何百件も預言を成就させているのに、未だに評価が伴わない。
普通ならとっくに何等かの反応が有って然る可きだろうに。
成果に対して評価が明らかに不均衡だ。
態と無視されているとしか思え無い時も有る。
時々、やっていられなくなる。
「愛の力がある」
「ここでは愛は無力よ」
俺は昔、殆どの場合、一方的に色々な女性に愛を傾けた。
結果、思い知ったのは愛の無力さだ。
幾ら愛していても向こうは一向に愛してくれ無い。
愛は無限に湧き上がって来るものだと昔は思っていた。
だが、愛する事にもエネルギーは要るし、其れが枯渇すれば愛する事にも疲れは出る。
子供の頃は無邪気だが、大人になるとそうで無くなるのは世の中に疲れてしまうからだろう。
40年以上生きて来た結果、其れと同じ事が愛にも当て嵌まる事を思い知った。
報われない愛ばかりが続けば愛も枯渇する。
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