ハンガリー映画。
タル・ベーラ監督の作品。
両親と同居している夫婦の話だ。
「なら家賃も払え」
「払えるなら同居してない」
俺が住んでいるのは親の持ち家で、毎月の管理費を俺が出しているが、仮に家を出て一人暮らしするとなると家賃が最大の問題だ。
生活保護なら家賃は地方自治体が負担してくれるんだろうが、俺は年金生活者なので家賃の補助は無い。
「あれこれ高望みするな」
当面の事を言えば、俺はせめて月5,000円位貯金出来る程度の年金は欲しい。
TVとBlu-rayのデッキ、プレミアの付いたDVDと、高額で買えない物が多過ぎる。
「コンピューターが点数化します」
この時代には既にAIの前身となる考え方は有ったらしい。
「しっかり働いて貯金しろ
将来、人生の伴侶と
出会ったときのためにな」
此れは耳が痛い。
昔の日本人は金が無くても結婚していたイメージが有るが今はそうも行かないだろうし。
俺はずっと結婚したかったが出会いも金も無い。
諸々の事情から仕事する訳にも行かない。
個人としての俺の人生はもう詰んでいる様に思える。
「あなたには
奥さんと子供がいる」
「今夜は羽目を外したいんだ」
何て身勝手な言い分だ。
奥さんが居るだけでも十分幸せなのに浮気しようとするとは理解しかねる。
この傲慢な男の口説き文句を聞いていると胸くそが悪くなって来る。
「6年間の結婚生活で
2回しか殴ってない
少ないだろ」
現代の基準で有れば即離婚案件だ。
「住む部屋さえあれば・・・」
妻が浮気していると分かった時点で問題はアパートを借りられるかどうかの次元では無い気がする。
これも現代では離婚案件だ。
今迄観たタル・ベーラ監督の作品は静かなのばかりだったが、この作品には派手に音楽を掛ける場面が有る。
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