黒澤明監督の作品。
役所の課長が不治の病に罹り人生を見詰め直す話だ。
「生きる LIVING」を観てから、黒澤作品の中で最も観たかった作品がこれ。
志村喬が主演なのもポイントが高い。
俺は断然、三船より志村派だ。
明日が当たり前にやって来ると思っている人間と、明日は来ないかも知れないと思っている人間の一日の重みは違う。
因みに、俺は、明日は来ないかも知れないと思っている口だ。
「なるほど、不幸には立派な一面があるって言うが本当ですな。
つまり、不幸は人間に真理を教えるんだ」
或る意味でこれは真理だ。
死を見据える事に寄って、自分の人生の意味を反芻する事が出来る。
「はあ、いやあ人間は軽薄なもんですな。
生命がどんなに美しいものかってことを、死に直面した時に初めて知る」
これはそうだと思う。
俺も学生時代に何度も死のうとしたし、その度に生の美しさを実感したという体験が根拠だ。
そう言えば、女性の髪型や服装等は今と昔では随分違う。
この頃の女性には余り引かれ無い。
昔のパチンコは一々玉を装填しなければならなかったんだな。
葬式の席上で故人をディスる場面は観ていて気持ちの良いものでは無い。
ビル・ナイ主演のリメイク版では描かれ無かった利害の対立等も有る。
行政の縄張り争い等も鮮明だ。
酔っ払いの会話が見事だ。
実に良く感じが出ている。
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