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2010年01月12日14:11

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デカローグ

ポーランド映画。

クシシュトフ・キェシロフスキ監督の作品。

十戒を題材にした全10編の物語で、劇場では無くTVで放映された。

しかし、所謂TVドラマでも無い様だ。
というのも、この作品はヴェネチア国際映画祭で批評家連盟賞を受賞しているからだ。

10編で計557分ある。
これを映画祭で一括上映したのだろうか。

次いでといっては何だが、付属のブックレットに十戒が載っていたので掲載しておく。

1.あなたは私の他になにものも神としてはならない
2.あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない
3.あなたは主の名をみだりに唱えてはならない
4.安息日を覚えてこれを聖とせよ
5.あなたの父母を敬え
6.あなたは殺してはならない
7.あなたは姦淫してはならない
8.あなたは盗んではならない
9.あなたは隣人について偽証してはならない
10.あなたは隣人の家を貪ってはならない

第1話「ある運命に関する物語」
信仰を持たない少年と父親の話。
自作のコンピューターで計算した結果を信じて、息子をスケートへ行かせた所、割れるはずの無い氷が割れて息子が死んでしまう。

人間の知識では説き明かせ無いものが有るという警句だろう。
過信した為に道を誤る場合もある。


第2話「ある選択に関する物語」
不倫相手との間に出来た子を産む可きか、夫と愛人の間で揺れ動く妻の心理を描いている。

この作品に於いて、選択とは、ただ「産む可きか」に止まらない。
意識的か否かを問わず、その行動の全てが選択である様に思える。


第3話「あるクリスマス・イヴに関する物語」
クリスマス・イヴの夜に、昔の不倫相手が訪ねて来て連れ回される話。

剃刀を点検していた事から、この男も薄々、恋人が行方不明という女の言い分は嘘だと感付いていたのだろうと思う。


第4話「ある父と娘に関する物語」
娘が父親の遺書を開けてしまう話。
遺書の中から死んだ母親が自分に宛てて書いた手紙が出て来て、そこには「父親とは実の親子では無い」と書かれている。

血の繋がりの無い父娘に寄る近親相姦の危機を題材にしているが、実は母親からの手紙は娘が偽造した物。
本物は最後に焼かれてしまうので、真実は闇の中だ。

エレベーター内の場面が面白かった。
上がったり、下がったりだ。


第5話「ある殺人に関する物語」
人を殺した或る若者が死刑に処される迄の過程を丁寧に描いた作品。

所謂、法廷物では無いので裁判シーンは少なめだ。

法律の規定するものと刑罰の抑止力については、別の日記に俺が書いた考え方と殆ど同じものが紹介されている。

因みに、この作品と次の作品には劇場版も存在する。


第6話「ある愛に関する物語」
年上の女性を好きになった郵便局員がストーカーになる話だ。

漸く分かり合えそうになった所での擦れ違いが何とも歯痒い。

最後の台詞は二通りの解釈が可能だと思う。
何処迄分かっていて口にしたかが問題だ。

「ザ・メキシカン」に登場する郵便局員といい、何故こうも内気なのか。
俺の周囲では内気な郵便屋の方が少ないのだが。


第7話「ある告白に関する物語」
子供を取り合う話。
学生時代に私生児を産むが、当時校長を勤めていた母親から「スキャンダルになる」と子供を取り上げられていた母親が実の娘を取り戻す為に誘拐を試みるも無惨に失敗。

列車に駆け込んだ母親を見送る娘の表情が実に痛ましい。
しかし、そんな所にしか救いは無いのかも知れない。


第8話「ある過去に関する物語」
大学で倫理を教える教授が犯した過ちを知る人物が現れる話。

過ちと言っても大層なものでは無い。
判断を誤ったに過ぎない。


第9話「ある孤独に関する物語」
性的不能になった夫が妻に間男される話。

後半は擦れ違いの連続だ。

人は肉体的では無く、精神的な距離で孤独を感じるのだと思う。
単純な人間程忘れがちだが、重要なのは心が満たされているか否かなのだろう。


第10話「ある希望に関する物語」
父が死んで久しぶりに顔を合わせた兄弟、遺産の中身はプレミアの付いた切手の数々だった、という話。

父が生前集められなかった1枚の切手の為に腎臓を提供する兄。
一般には理解されないかも知れないが、これがコレクターというものである。

しかし、手術を終えて帰ると、父の遺した切手が全て盗まれていた。
そして0からの出発が始まる訳だ。

この作品だけ何故かエンディングに違う曲が使われている。
しかも、ハードロックの様だ。





日中に始まり、見終えたのはこの時間だ。
7話目位からは正直満身創痍だ。
或る意味、殉教者の気分だ。



今朝方から体調が悪い。
とうとう風邪を拗らせた様だ。

今日、母親から指摘を受けて気付いた事がある。
習慣になっていたので意識していなかったが、部屋で煙草を吸うので、夏冬関係なく、家に帰るなり部屋の窓は全開だ。

※この日記本文とコメントの内容に他意は無い。
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