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2020年07月15日14:33

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cincinema「ペイン・アンド・グローリー」 (ペドロ・アルモドバル)

「ペイン・アンド・グローリー」 (ペドロ・アルモドバル)をで見た。ペドロ・アルモドバルはスペインの映画監督で、私は初期作品「マタドール・炎のレクイエム」(86)を大阪の場末の映画館で偶然見て以来、『バチ当たり修道院の最期』(83)、『欲望の法則』(87)、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(87)、『ハイヒール』(91)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)、『トーク・トゥ・ハー』(02)、「私が生きる肌」(11)等ほんとんを見ている。この映画はアルモドバルの自伝的映画で、今年のスペインの映画賞であるゴヤ賞を取った作品だ。そのことを私が知ったのは、受講しているスペイン語講座のテキストがゴヤ賞に関わるものだったからだ。アルモドバルがモデルである、回想と孤独の中に生きる映画監督サルバドールにアントニオ・バンデラス、若き日の母にペネロペ・クルス等魅力的な俳優陣を配した作品だ。現実と回想を行き来しながら過去の痛みとの再会を経て、もう一度生きる力を呼び覚まそうとする。監督の内面の葛藤を描く、実に感銘深い作品だった。今年見た映画の最高傑作だった。
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