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2020年07月16日17:06

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book『サル化する世界』(内田樹)

内田樹著『サル化する世界』(文藝春秋)を読んだ。雑誌・ブログ等に書いた文章、インタビュー、講演録をまとめた内田樹の最近の論集だ。時期的には新型コロナ危機の前(新型コロナ危機については農文協編『新型コロナ19氏の意見』(農文協ブックレット)に内田樹「日本社会失敗の構造」がある)の発行だった。内田樹については『町場の天皇論』(なかに「私が天皇主義者になったわけ」があり)を読んでから、内田さんの本は読まないことにしていたが、本屋でこの本を数ヶ月前に手に取り、目の調子が回復したら読もうと思って買った。「今の日本社会に瀰漫している「生きづらさ」はこの社会の仕組みそのものが「生物の進化」に逆行しているというのが僕の考えです。それを僕は「人間がサル化している」という表現に託したのです。この本は、そのような視点から、現代日本のさまざまな出来事を論じています。」(「まえがき」)これまで内田さんが書かいてきたことと特段に新しい内容を述べている訳ではないが、どの文章も時代をとらえていて、正鵠を得ていると思った。なお内田樹編『人口減少社会の未来学』(文藝春秋)を借りてきた。
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