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2021年08月28日06:15

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『嵐を呼ぶ男』

昨夜観た、
1『嵐を呼ぶ男』(1957年公開、井上梅次監督、カラー)
2『学生野郎と娘たち』(1960年公開、中平康監督、モノクロ)
ーーのうち前者について。

1『嵐を呼ぶ男』製作・配給元の日活は、この映画を「石原裕次郎の代表作にして日本映画黄金時代を象徴する作品。(中略)昭和32年のトレンディードラマ」と自賛している。何か変だと思って二度見して「『日本』映画黄金時代」と気づき、驚く。とにかく昔から有名で何度もリメイクされたが、そこまで!とは。「日本映画の代表といえば、黒澤明か小津安二郎…」とインプットされているから。僕自身、公開時はガキ過ぎて観ていないが、学生時代に名画座などで観たのは、大島渚、吉田喜重、篠田正浩、今村昌平等々の監督作品だった。
 芦川いづみも出ているが、この作は「石原裕次郎と北原三枝」の映画。主人公(石原裕次郎)はドラマーとして天才的な閃きはあるが、亡き父に似て喧嘩っ早く、女好きで、母は秀才タイプの弟しか見ていない。そんな中、チャンスを生かし、ドラムのほか歌手でも注目され、その年のドラマーの人気投票で日本一になる。ただ別のドラマーを押す敵対勢力に暴行を受け、右手まで砕かれるが、その時、ついに母が彼を理解し、母子は和解する。ーー男たちとの喧嘩や、女たちとの絡みや、ステージでのスティック捌きと歌声という「華」の陰に、「母恋物」というストーリーの芯がある。
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