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2017年09月14日22:37

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日本人の2タイプ

(読みかけた東洋文庫のアルタイ民族の世界観=シャマニズムを巡る本が、今の僕にはアカデミック過ぎるというか、広大なシベリア・中央アジアの多くのアルタイ民族にわたるものなので、ひとまず措いて、)
宮本常一のイザベラ・バードについての本を読みかけたら、はっとする箇所に出くわした。

バードの日本奥地紀行で通訳兼世話役を務めた伊藤青年へのバードの評を踏まえて、宮本はバードの希望通り紹介状持参だが実は英語ができない「笠に着るタイプ」と、紹介状はなく愛想も言えないがバリバリにできる伊藤青年のようなタイプ。

宮本は、日本の一般民衆ないし最下層には、嘘はつかず、実力で勝負するタイプが多いのに、バードのような外国人はむしろ、宮本氏流に言うと「笠に着る」、今の言葉で言えば「権威主義」的だが、言うほどに力がなく誠意もない奴らと接することが多かったのだろうという。

また、今日の朝日の文化・文芸欄の文化人類学者、中根千枝氏の伝記的インタビュー記事に、相似の人間観察があった。
「日本は間違っているという考えがどこかにありましたね。北京に住んでいた10代半ばのころ、いばったり殴ったりする浅はかな日本人を多く見ていたから。」
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