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2016年06月22日10:43

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book『EU消滅』(浜矩子)

浜矩子著『EU消滅/ドイツが世界を滅ぼす?』(朝日新聞出版)を読んだ。この本は昨年末に出たものだが、まだ読んでいなかった。明日、イギリスがEUに残留するか、離脱するかの国民投票があるので、今のうちに読んでおこうと思った。EUの誕生を「ベルリンの壁崩壊まで」と「ベルリンの崩壊後の展開」に分けて分析し、EU及びユーロが懐胎する問題点(その後の崩壊への予兆)を明らかにする。さらに今後のEU消滅の「非ユーロ的要因」と「ユーロ的要因」とに分けて詳しく検討する。そして、結論としてEU消滅について4つの「エグジット」(出口)があるとし、それらは「グレグジット」(ギリシャの脱EU)「ブレグジット」(イギリスの脱EU)、「ネグジット」(東欧の脱EU)「ジェグジット」(ドイツの脱EU)であり、今後の未来予測を展開する。大変興味深い本だった。さて明日の国民投票はどちらに結果が出るか、注目しよう。

<目次>
第1章 べてが変わる前――ベルリンの壁崩壊までの歩み
第2章 全てが変わってから――ベルリンの壁崩壊後の展開
第3章 EU消滅の非ユーロ的要因
第4章 EU消滅のユーロ的要因
第5章 EU消滅のプロセスとその後の風景
エピローグ それでもドイツ、やっぱりドイツ
あとがき
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