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2016年06月30日10:35

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book『世界「最終」戦争論』(内田樹・姜尚中)

内田樹・姜尚中著『世界「最終」戦争論/近代の終焉を超えて』(集英社新書)を読んだ。現在の世界と日本の状況を実に鋭くとらえた問題提起のある対談だった。対談は内田さんの「あとがき」にあるように「これまで誰にも話したことがなかった話。姜さんが前にいてくれたおかげでたった今思いついた話」を選択的にしたものとなっていた。(姜さんも同様)ブーメランのように戻ってくる「テロ」は封じ込めることは不可能であること、イスラームとの「共生」以外に先進国のとる道はないこと、日本のシンガポール化の危機(安倍政権の政策の向かうところ)等の話が続き、大変興味深いものだった。

<目次>
はじめに 悲劇の氾濫の中で 姜尚中
序 章 問題提起 世界は「最終戦争」に向かっているのか
第1章 液状化する国民国家とテロリズム
第2章 我々は今、疑似戦時体制を生きている
第3章 帝国再編とコミューン型共同体の活性化
第4章 グローバリズムという名の「棄民」思想
第5章 シンガポール化する日本
第6章 「不機嫌な時代」を暴走させないために
おわりに 内田樹
主要参考文献
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