岩波新書の『トマス・アクィナス 理性と神秘』読了。著者の山本芳久氏は1973年生まれ。第一刷発行は2017年12月で、買ったのは3年以上前。堅い本にはよくあることだが、最初数十ページを読んでも続かず、積読になっていた。この、主著『神学大全』とともに世
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辻邦生は、かつて江藤淳が他の作家らも含めて「フォニィ」と切って捨てたことがあった。その際の「なぜ、どんな点が偽物、まがい物なのか」という肝心の論旨の詳細は覚えていない。ただ吉本隆明もそれに近い見解だった気がする。辻は処女作はじめしばしば西欧
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